任意自動車保険の損害率はなぜ上昇しているのか?
GIROJの元受直接ベースで、損害率はFY2020の43.4%からFY2024の54.3%へ上昇しました。要因は2つあります。1つはコロナ後の事故回復で、外出自粛で減っていた事故がFY2022以降に戻ったことです。
もう1つは修理費の高騰です。近年の車は、自動ブレーキなどの先進装備に多くのセンサーや電子部品を使っており、軽微な事故でも交換部品が高額になりがちです。これが車両保険・対物賠償の1件あたりの支払いを押し上げています。FY2024は支払保険金2兆1,543億円が保険料3兆9,671億円の54.3%に達しました。
損害率の上昇に対しては、保険料の改定(値上げ)で収支を整える対応が続いています。事故件数は安全技術で減る方向にある一方、1件あたりの修理費が上がるため、件数の減少が損害率の低下に直結しにくいのが、足元の自動車保険の特徴です。