ICT施工はなぜ普及が進むのか?
ICT施工の普及を支えているのは、人手不足という現場の課題と、国の政策の二つです。建設業では技能労働者の高齢化と担い手不足が深刻で、少ない人数で正確に施工できるICT施工は、この課題に直結します。熟練の技術がなくても設計どおりの施工ができるため、人材の確保が難しいなかでも品質を保てます。
国の政策も強い後押しです。国土交通省はi-Construction 2.0を掲げ、2040年度までの省人化3割を目標に、国の直轄工事でICT施工の標準化を進めています。公共工事での採用が広がることで、建設会社やメーカーが対応を急ぐ動きが加速しています。
メーカー側も、ICT対応建機の開発を進めています。コマツのICT建機化率は28.7%(日米欧豪)まで高まり、3次元マシンガイダンスを標準搭載した機種が広がっています。現場の課題・政策・技術供給の三つがそろい、ICT施工は普及が進みやすい環境にあります。