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STAT DETAIL · GLOBAL COMPETITION

建設機械の世界シェアと競争地図|上位メーカーの順位と日本勢の位置【2026年版】

世界の建設機械メーカーの売上ランキング(KHL「Yellow Table」)では、米キャタピラーが世界シェア15.9%で首位、日本のコマツが11.2%で2位、日立建機が7位に位置します(2025版・2024実績)。最新の2026版(2025実績)では上位50社の合計売上が2,466億ドルと過去最高を更新し、中国のXCMG(徐工)が3位へ浮上しました。なお、これは$建値の世界売上シェアで、CEMAが集計する円建ての国内出荷総額(3兆4,124億円)とは集計の対象が異なります。

世界市場規模(上位50社)
2,466億ドル
Yellow Table 2026版(2025実績)、前年比+3.8%・過去最高
出典: KHL Yellow Table 2026版
キャタピラーの世界シェア
15.9%
世界首位(Yellow Table 2025版・2024実績)
出典: KHL Yellow Table 2025版
コマツの世界シェア
11.2%
世界2位・日本勢首位(2025版・2024実績)
出典: KHL Yellow Table 2025版
中国勢の社数
13
上位50社中(2025版)、トップ10にXCMG・SANYの2社
出典: KHL Yellow Table 2025版

建設機械メーカーの世界売上高ランキング(Yellow Table 2025版・2024実績、上位10社、億ドル)

米キャタピラーが378億ドル(世界シェア15.9%)で首位、コマツが266億ドル(11.2%)で2位。世界シェアは各社一覧表に併載
単位: 億ドル上位 10
0100200300400378キャタピラー266コマツ130ジョンディア128XCMG(徐工)124リープヘル108SANY(三一)91日立建機84ボルボCE74JCB70サンドビック
出典: KHL International Construction「Yellow Table」2025版(2024実績、$建値の建設機械売上。kikai-news転載)
カテゴリキャタピラーコマツジョンディアXCMG(徐工)リープヘルSANY(三一)日立建機ボルボCEJCBサンドビック
売上高億ドル37826613012812410891847470
読み解き

世界の建設機械メーカーの売上規模は、首位のキャタピラー(378億ドル・世界シェア15.9%)と2位のコマツ(266億ドル・11.2%)が抜けており、この2社で世界売上の約4分の1を占めます。3位以下はジョンディア・XCMG・リープヘル・SANY・日立建機が130億ドル〜91億ドルの範囲で続きます。

上位10社で世界売上の約61%を占め、規模の大きいメーカーへの集中が見られます。この金額は$建値の建設機械売上で、各社の海外現地生産を含むグローバルな売上です。CEMAが集計する円建ての国内出荷総額(全メーカー合計3兆4,124億円)とは、通貨も集計の対象も異なります。

建設機械メーカー 世界ランキング 上位25社(Yellow Table 2025版・2024実績)

順位・国・売上高($建値)・世界シェア。日本勢5社を強調。11位以下は売上高・シェアが非公表(本誌掲載)のため順位・社名・国のみ
キャタピラー
順位
1
🇺🇸 米国
売上高
378億ドル
世界シェア
15.9%
順位
2
🇯🇵 日本
売上高
266億ドル
世界シェア
11.2%
ジョンディア
順位
3
🇺🇸 米国
売上高
130億ドル
世界シェア
5.5%
XCMG(徐工)
順位
4
🇨🇳 中国
売上高
128億ドル
世界シェア
5.4%
リープヘル
順位
5
🇩🇪 ドイツ
売上高
124億ドル
世界シェア
5.2%
SANY(三一)
順位
6
🇨🇳 中国
売上高
108億ドル
世界シェア
4.6%
順位
7
🇯🇵 日本
売上高
91億ドル
世界シェア
3.8%
ボルボCE
順位
8
🇸🇪 スウェーデン
売上高
84億ドル
世界シェア
3.5%
JCB
順位
9
🇬🇧 英国
売上高
74億ドル
世界シェア
3.1%
サンドビック
順位
10
🇸🇪 スウェーデン
売上高
70億ドル
世界シェア
2.9%
斗山ボブキャット
順位
11
🇰🇷 韓国
売上高
世界シェア
エピロック
順位
12
🇸🇪 スウェーデン
売上高
世界シェア
中聯重科
順位
13
🇨🇳 中国
売上高
世界シェア
メッツォ
順位
14
🇫🇮 フィンランド
売上高
世界シェア
オシュコシュ(JLG)
順位
15
🇺🇸 米国
売上高
世界シェア
テレックス
順位
16
🇺🇸 米国
売上高
世界シェア
順位
17
🇯🇵 日本
売上高
世界シェア
柳工
順位
18
🇨🇳 中国
売上高
世界シェア
CNHインダストリアル
順位
19
🇮🇹 イタリア
売上高
世界シェア
コベルコ建機
順位
20
🇯🇵 日本
売上高
世界シェア
HD現代インフラコア
順位
21
🇰🇷 韓国
売上高
世界シェア
マニトウ
順位
22
🇫🇷 フランス
売上高
世界シェア
順位
23
🇯🇵 日本
売上高
世界シェア
パルフィンガー
順位
24
🇦🇹 オーストリア
売上高
世界シェア
HD現代建機
順位
25
🇰🇷 韓国
売上高
世界シェア
読み解き

上位25社を見ると、日本勢はコマツ(2位)・日立建機(7位)・クボタ(17位)・コベルコ建機(20位)・住友重機械工業(23位)の5社が入ります。米国はキャタピラー・ジョンディアなど、欧州はリープヘル・ボルボCE・JCBなど、韓国はHD現代系と斗山ボブキャットが上位に並びます。

中国勢はXCMG(4位)・SANY(6位)に加え、中聯重科(13位)・柳工(18位)など上位50社に13社が入り、価格競争力と自国市場の規模を背景に順位を上げています。2026版(2025実績)では、XCMGがジョンディアを抜いて3位へ浮上しました。なお、11位以下の売上高・世界シェアはYellow Table本誌に掲載され、本ページでは順位・社名・国のみを示しています。

世界の競争地図をどう読むか

日本勢の強みは油圧ショベルと鉱山機械

日本勢は、コマツ(2位)と日立建機(7位)を中心に、油圧ショベルと鉱山機械で世界的な地位を築いています。コマツは鉱山向けの無人ダンプトラック運行システム(AHS)の累計導入が1,016台に達し、ICT建機化率も28.7%まで高まっています。日立建機は鉱山機械と部品・アフターサービスを強化し、世界トップスリー入りを目標に掲げています。クボタ(17位)はミニショベルなどの小型機、コベルコ建機(20位)・住友重機械(23位)も上位25社に入ります。日本勢は、機械単体の価格競争ではなく、ICT施工・自動化・部品サービスを組み合わせた付加価値で競争力を保つ戦略です。

中国勢の台頭をどう見るか

中国勢は、上位50社に13社が入り、XCMG(徐工)とSANY(三一)がトップ10に位置します。価格競争力と巨大な自国市場を背景に順位を上げており、2026版(2025実績)ではXCMGがジョンディアを抜いて3位へ浮上しました。地域別では、Yellow Table上位50社の本社地域別の売上構成比でアジア系企業が44.3%と前年(42.8%)から拡大した一方、欧州系は27.9%、北米系は27.5%とシェアを落としました(本社の所在地域ベースで、CEMAの仕向け地域別輸出とは別の集計です)。新興国市場の成長と先進国市場の停滞という構図が、競争地図を変えつつあります。

世界シェア($)と国内出荷(¥)は別物

Yellow Tableの世界シェアは、KHLが推計する各社の建設機械の年売上高($建値)に基づくもので、海外の現地生産を含むグローバルな売上です。一方、CEMA(日本建設機械工業会)が集計する国内出荷総額(円建て、全メーカー合計3兆4,124億円)は、日本国内で製造・出荷された建設機械の金額です。両者は通貨も集計の対象も異なるため、同じ会社の数字でも足し合わせたり置き換えたりはできません。世界での競争力を見るならYellow Tableの$建値シェア、日本の産業規模を見るならCEMAの円建て出荷総額と、目的に応じて使い分けます。

主要論点

日本勢と中国勢は、何を軸に競争しているのか?

世界ランキングでは、コマツ(2位)・日立建機(7位)の日本勢と、XCMG(4位)・SANY(6位)などの中国勢が上位で競っています。中国勢は上位50社に13社が入り、価格競争力と巨大な自国市場を武器に順位を上げ、2026版ではXCMGがジョンディアを抜いて3位へ浮上しました。

日本勢が強みを持つのは、油圧ショベルと鉱山機械です。コマツは無人ダンプトラック運行システムを鉱山向けに展開し、ICT施工・自動化でも先行しています。日立建機は鉱山機械と部品・サービス事業を強化しています。両社とも、機械単体の価格ではなく、ICT・自動化・アフターサービスを組み合わせた付加価値で差別化を図っています。

競争の軸は、コスト競争力で攻める中国勢に対し、日本勢が技術とサービスでどこまで優位を保てるかにあります。資源価格に連動する鉱山機械、データを使った現場の生産性向上、電動化への対応が、今後の競争力を左右する焦点です。

上位への集中は、何を意味するのか?

Yellow Tableの2025版(2024実績)では、上位10社で世界売上の約61%を占めます。首位のキャタピラー(15.9%)と2位のコマツ(11.2%)の2社だけで約4分の1に達し、規模の大きいメーカーに売上が集まる構造です。

この集中は、建設機械が研究開発・生産・販売網・アフターサービスに大きな投資を要する産業であることを映しています。世界中に販売・整備網を持ち、ICT施工や自動化、電動化に投資できる規模が、競争力に直結します。一方で、中国勢のように自国市場の規模を背景に台頭する企業もあり、順位は固定的ではありません。

上位への集中が続くなかでも、新興国市場の成長や電動化・自動化といった技術転換が、順位を入れ替える要因になります。中国勢13社の台頭は、その変化の表れといえます。

世界シェアと国内市場規模は、どう使い分けるか?

建設機械の「規模」を見るときは、二つの異なる見方があります。一つがYellow Tableの世界売上シェア($建値)で、各社のグローバルな建設機械売上を比べたものです。キャタピラー15.9%・コマツ11.2%という数字は、海外の現地生産を含む世界全体での売上に基づきます。

もう一つがCEMAの国内出荷総額(円建て)で、日本国内で製造・出荷された建設機械の金額(全メーカー合計3兆4,124億円)です。これは産業の国内生産・出荷の規模を示すもので、各社が海外で現地生産する分は含みません。

両者は通貨も集計の対象も異なるため、同じ会社の数字でも混ぜて使うことはできません。世界の競争での位置づけを知りたいならYellow Tableの$シェア、日本の産業規模を知りたいならCEMAの円建て出荷総額と、目的に応じて使い分けることが重要です。

中期見通し

近未来1-2年

世界ランキングの上位は、キャタピラー・コマツの上位2社と、台頭する中国勢という構図が続きます。2026版(2025実績)で世界市場が過去最高を更新したように、海外のインフラ・資源開発需要が各社の売上を支えます。一方、米国の関税や為替、地域ごとの建設需要の濃淡が、各社の順位や売上に影響します。

中期3-5年

中国勢の台頭と、アジア新興企業と欧米老舗企業の競争が一段と強まる見通しです。価格競争力で攻める中国勢に対し、日本・欧米勢はICT施工・自動化・電動化・鉱山機械の付加価値で対抗します。電動建機や自動運転への対応の早さが、世界での競争力を分ける要素になります。

長期5-10年

脱炭素(電動化)と自動化・無人化への対応が、長期の競争地図を左右します。鉱山向けの無人運行や電動建機など新しい領域で、どのメーカーが標準を握るかが焦点です。新興国の建設需要と資源開発のサイクルが世界の売上を動かすなか、日本勢が技術とサービスで世界的な地位を保てるかが問われます。

よくある質問

世界の建設機械メーカーで1位はどこですか?
米キャタピラーです。KHL「Yellow Table」2025版(2024実績)で世界シェア15.9%と首位で、2位は日本のコマツ(11.2%)です。最新の2026版(2025実績)では上位50社の合計売上が2,466億ドルと過去最高を更新しました。
日本の建設機械メーカーは世界で何位ですか?
KHL「Yellow Table」2025版(2024実績)では、コマツが世界2位(シェア11.2%)、日立建機が7位(3.8%)です。このほかクボタ(17位)、コベルコ建機(20位)、住友重機械工業(23位)が上位25社に入ります。日本勢は油圧ショベルと鉱山機械で世界的な地位を築いています。
中国の建設機械メーカーは増えていますか?
増えています。KHL「Yellow Table」2025版(2024実績)では上位50社に中国勢が13社入り、XCMG(徐工)とSANY(三一)がトップ10に位置します。2026版(2025実績)では、XCMGがジョンディアを抜いて3位へ浮上しました。価格競争力と巨大な自国市場を背景に、順位を上げています。
Yellow Tableとは何ですか?
英国KHLグループの業界誌「International Construction」が毎年発表する、世界の建設機械メーカーの売上高ランキングです。各社の建設機械の年売上高($建値、KHL推計)で上位50社を順位付けします。2026版(2025実績)の上位50社合計は2,466億ドルでした。
世界シェアとCEMAの国内出荷総額は何が違うのですか?
集計の対象と通貨が異なります。Yellow Tableの世界シェアは、各社の建設機械の世界売上高($建値、海外の現地生産を含む)に基づきます。一方、CEMA(日本建設機械工業会)の国内出荷総額(円建て、3兆4,124億円)は、日本国内で製造・出荷された建設機械の金額です。両者は通貨も対象も異なるため、同じ会社でも数字を足し合わせたり置き換えたりはできません。

参考資料 / 一次ソース

  1. 1.
    KHL International Construction「Yellow Table」2025版(2024実績)
  2. 2.
    KHL International Construction「Yellow Table」2026版(2025実績)
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