コマツ — 世界2位の総合最大手
油圧ショベルを中心とする建設機械に、鉱山機械・産業機械・リテールファイナンスを併せ持つ総合・グローバル型のメーカーです。2026年3月期の連結売上は4兆1,328億円(米国会計基準)で、世界シェアは11.2%と米キャタピラーに次ぐ2位です。中核の建設機械・車両セグメントは単独で3兆8,060億円(セグメント利益4,911億円)と連結の9割超を占めます。この建機事業の規模は、CEMA基準の建機出荷総額(内需+外需、3兆4,124億円)を上回りますが、これは海外の現地生産・販売を含むためで、日本国内で製造・出荷された建機を集計するCEMA統計とは集計の対象が異なります。
強みは、機械単体の価格競争ではなく付加価値で差をつける事業構造です。鉱山向けの無人ダンプトラック運行システム(AHS)は累計導入が1,016台に達し、衛星測位と3次元設計データを使うICT建機化率も28.7%まで高まっています。価格競争力で攻める中国勢に対し、ICT施工・自動化・部品サービスを組み合わせた高付加価値で優位を保つ戦略です。2026年3月期は売上が微増だった一方、コスト増・販売量減・円高により営業利益は前年比-13.7%、純利益は-14.4%と減益でした。