外需依存の市場構造は、国内の調整をどこまで吸収できるか?
建設機械は出荷金額の約7割が輸出向けで、2025年の外需は2兆3,794億円です。内需が9,633億〜1兆1,294億円のレンジでほぼ横ばいに推移するなか、市場全体の拡大と縮小を主導してきたのは外需でした。2021年から2023年にかけては円安と海外の建設・資源需要を背景に外需が急増し、出荷総額は3兆7,912億円と2015年以降で最も高い水準まで拡大しました。
この構造は、海外景気と為替の変動が市場を大きく左右することを意味します。2020年はコロナ禍で外需が前年比27.4%減となり、市場全体の谷をつくりました。逆に2025年は外需が0.6%増と2年ぶりに回復し、内需の2年連続減を一部補って、総額の減少幅を前年の8.8%減から1.3%減へ縮小させています。
国内市場が構造的に伸びにくいなか、海外需要の回復ペースと為替動向が、市場全体の方向を決める最大の変数です。輸出と海外現地生産をいかに安定させるかが、業界の収益を左右する論点となります。