ボイラ・原動機への集中をどう見るべきか?
2025年の産業機械受注のうち、ボイラ・原動機は2兆6,445億円で構成比36.0%と最大の機種です。発電所のボイラやタービン、産業用の原動機などが含まれ、重工業機械の規模はこの機種の動向に大きく左右されます。2025年は前年比+63.7%と急増し、受注全体の伸びを牽引しました。
ボイラ・原動機への集中は、重工業機械が発電・エネルギー関連の大型プラントに支えられていることを示します。大型プラントは1件あたりの金額が大きく受注の時期も偏るため、ボイラ・原動機の受注額は年ごとの振れが大きく、業界全体の受注額の変動要因にもなります。
脱炭素の流れは、この機種の中身を変えていく可能性があります。従来の火力発電向けのボイラ・タービンの需要が中長期的に変化する一方、水素・アンモニアの混焼設備や、二酸化炭素を回収する設備など、新しいタイプの原動機・プラントの需要が生まれています。ボイラ・原動機の規模を維持できるかは、燃料転換への対応にかかっています。