外需が受注の約4割を占める構造をどう読むか?
2025年の産業機械受注のうち、外需は2兆8,586億円で受注総額の約38.9%を占めました。重工業機械は、国内の製造業・非製造業・官公需の設備投資だけでなく、海外の発電・化学プラントなどの需要に強く依存する産業です。外需は前年比+53.9%と内需を上回って伸び、2025年の受注増を牽引しました。
外需が大きいことは、世界のエネルギー需要やインフラ投資の拡大を取り込める強みである一方、為替や海外の景気、資源価格、地政学リスクの影響を受けやすい面もあります。発電・原動機や化学プラントの大型案件は、特定の国・地域のプロジェクトに金額が左右されるため、外需は内需よりも単年の振れが大きくなりがちです。
コロナ禍の2020年(1兆3,825億円)を底に、2025年は約2.07倍の水準まで回復しました。外需は日本の重工系メーカーにとって成長の機会であると同時に、受注の変動要因でもあります。脱炭素に向けた世界的なエネルギー転換は、新たな外需を生む可能性があります。