なぜ業務用の冷凍空調機器だけ規制が厳しいのか?
フロン排出抑制法で点検や冷媒回収の義務がかかるのは、業務用の冷凍空調機器(第一種特定製品)です。家庭用エアコンや冷蔵庫、カーエアコンは対象外で、別の法律(家電リサイクル法・自動車リサイクル法)で冷媒が回収されます。
業務用機器が重点的に規制される理由は、その規模と冷媒の量にあります。事務所・店舗・工場・倉庫などで使われる業務用の空調・冷凍冷蔵機器は、家庭用に比べて冷媒の充塡量が多く、長期間にわたって使われます。そのため、点検を怠って冷媒が漏れると、大量のフロン類が大気へ排出されるおそれがあります。
こうした機器を使う事業者に、簡易点検・定期点検(7.5kW以上)、年間1,000t-CO2以上の漏えいの報告、整備・廃棄時の回収を求めることで、使用中や廃棄時の排出を抑えるのが、第一種特定製品の管理の狙いです。家庭用は台数が多い一方で1台あたりの冷媒量が少なく、リサイクル制度で回収する枠組みが選ばれています。