国内市場はどこまで拡大し、2024年の調整をどう見るべきか?
国内のリチウムイオン蓄電池の販売金額は、2020年の約4,400億円から2023年の約9,000億円へと、わずか3年で約2倍に急拡大しました。けん引したのは車載用で、EV・ハイブリッド車向けの需要が世界的に高まった時期にあたります。
ただし2024年は車載用が7,012億円へと前年比約10%減り、全体でも約8,700億円に調整しました。これは市場の縮小というより、世界的なEV需要の伸びが一服したことによる踊り場と見るのが妥当です。民生・定置用などの「その他」は2024年に1,684億円へ回復しており、車載一辺倒だった需要に広がりが出始めています。
国内市場の先行きは、EVの普及ペースと、定置用など新たな用途の立ち上がりに左右されます。急拡大の局面はいったん落ち着いたものの、脱炭素に向けた電池需要の基調は続いており、車載用の再加速と用途の多様化がどこまで進むかが焦点です。