なぜ定置用蓄電池は脱炭素に欠かせないのか?
脱炭素に向けて太陽光や風力などの再生可能エネルギーを増やすと、電力の需給を合わせることが難しくなります。太陽光は昼間に多く発電して夜はゼロになり、天候によっても発電量が大きく変わります。電気は基本的にためられず、発電と使用を常に一致させる必要があるため、変動の大きい再生可能エネルギーが増えるほど、需給の調整が課題になります。
この課題を解決するのが定置用蓄電池、とくに系統用蓄電池です。太陽光が余る昼間に電気をため、足りない夜間や曇天のときに放出することで、再生可能エネルギーの変動をならし、電力を安定して供給できます。火力発電の出力調整に頼らずに需給を合わせられるため、脱炭素と電力の安定供給を両立する手段として期待されています。
再生可能エネルギーの導入が進むほど、それを支える蓄電池の必要性が高まる関係にあります。系統用蓄電池の接続検討の申込みが2024年9月末で約8,800万kWに達しているのは、再生可能エネルギーの拡大に伴う需要の高まりを映しています。定置用蓄電池は、脱炭素を実現するうえでの重要なインフラになりつつあります。