パナソニック ホールディングス — 車載用電池の中核
車載用リチウムイオン電池を担う日本勢の中核です。子会社のパナソニック エナジーが、北米・テスラ向けの円筒形セルに強みを持ち、和歌山工場やカンザス新工場で生産能力の増強を進めています。2025年3月期の連結売上は8兆4,582億円(IFRS)で、電機・住宅・車載電池・デバイスなどを幅広く手がける総合企業です。
電池を担うエナジーセグメントの売上は8,732億円で、連結の約10割にあたります。調整後営業利益は1,227億円でした。セグメントの内訳では、産業・民生向け(データセンター向けの蓄電システムなど)が好調に推移した一方、車載電池は原材料価格の低下に伴う価格改定や国内工場の減産、新工場の立ち上げ費用の影響で、減収・調整の局面にあります。
世界の車載用セルの搭載量では、パナソニックは日本勢の首位ですが、中韓の上位勢には量産規模で及びません(世界シェアの詳細は世界の競争構造のページで扱います)。量産規模での正面競争よりも、北米・テスラ向けや、高性能・次世代の車載電池での差別化に軸足を置いています。グループ全体では構造改革を進めており、電池事業を成長領域と位置づけつつ、収益性の立て直しが課題です。