装置種別でAI/HBM driverの偏在は何を意味するか?
装置種別YoY (テスタ+55% / 組立・パッケージング+21% / 前工程+12-13%) の偏在は、AI半導体の性能向上が前工程の微細化ではなく後工程の高度化で実現される技術枠組みを反映します。AIチップはGPU・ASIC (Application-Specific Integrated Circuit、特定用途向け専用集積回路)・HBMの組合せで性能を出すため、個々のチップの微細化以上にチップ間接続 (CoWoS等) と試験工程の負荷が支配的です。これが後工程テスタ+55% と組立・パッケージング+21% に直接表れています。
日本装置メーカーの主要事業構成への含意は、アドバンテスト (テスタ世界2強)・ディスコ (精密加工)・TOWA (モールディング世界シェア約60%) の後工程系がAI偏在の直接受益者です。前工程系 (TEL・SCREEN・レーザーテック) もAI driverの波及を受けますが、後工程ほどのYoY集中はありません。装置メーカー個社別のAI受益度評価はequipment-makersページの中期計画と照合する形で深掘りします。
中期見通しの論点はAI半導体の性能向上枠組みの継続性です。次世代AIチップ (3D Stacking等) では後工程比重がさらに上昇する可能性があり、装置メーカーの事業構成も後工程シフトを織り込む必要があります。逆にAIワークロードの効率化 (推論側最適化等) が進めば、性能要件の上昇ペースが鈍化し、テスタ需要の伸び率も持続可能な水準に落ち着く可能性があります。