日本企業の世界優位の根本原因は何か?
日本企業の世界優位は技術蓄積 + 顧客連携 + 領域寡占構造の3要素で構成されます。第1に長年の技術蓄積で、装置・材料ともに数十年にわたるR&D投資と歩留まり改善で先端技術know-howが累積、新規参入企業が短期間で追い上げできない構造です。第2に半導体デバイスメーカー (TSMC/Intel/Samsung/Micron/SK hynix等) との緊密な共同開発で、先端ノード量産で要求される材料・装置のspecificationsは顧客との長期パートナーシップで最適化される構造です。
第3に基幹材料の領域別寡占構造で、シリコンウェハ2強約6割・フォトレジスト4強約9割・モールディングTOWA約60%・EUV検査レーザーテック実質独占・CMPスラリー レゾナック世界トップなど、各領域で日本企業が世界主要地位を保持します。これら3要素は相互に補強する関係で、技術蓄積が顧客連携を強化し、顧客連携が領域寡占を維持する循環構造です。
持続性の論点は、3要素のいずれかが弱体化するシナリオです。技術蓄積は世代交代 (新材料SiC/GaN等への移行) で陳腐化リスク、顧客連携は米中対立による先端ノード顧客分散で再構築リスク、領域寡占は中国勢の国産化政策で侵食リスクが残ります。これらリスクは持続性argument (arg-3) で扱います。