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半導体前工程主要装置の領域別構造|成膜・エッチング・洗浄・コータ・熱処理・CMPの6区分と日本企業ポジション【2026年版】

半導体前工程の主要装置は成膜 (CVD/PVD/ALD) ・エッチング・洗浄 (枚葉式/バッチ式) ・コータ/デベロッパ (リソグラフィ周辺) ・熱処理・CMPの6区分で構成され、日本の上場主要4社 (東京エレクトロン (8035) ・SCREENホールディングス (7735) ・KOKUSAI ELECTRIC (6525) ・荏原製作所 (6361)) が領域別に異なるポジションを保持します。装置専業3社 (TEL/SCREEN/KOKUSAI) のFY2025連結売上合計は3.30兆円 (TEL2.43兆円 + SCREEN6,253億円 + KOKUSAI2,389億円)、荏原連結は0.96兆円 (CMP装置・ドライ真空ポンプは精密・電子事業セグメント、連結はポンプ・タービン・送風機・水処理等の多角化、半導体は連結の一部)。経済産業省 令和7年12月版は「日本のシェアが高い領域は相対的に市場規模が小さい装置群、マーケットサイズが大きい露光装置・薄膜形成・エッチング装置でシェアを取れていない」と整理しており、装置種別ごとに日本企業の位置付けが異なる構造です。

前工程装置専業3社FY2025合計
3.30兆円
TEL 2.43兆円 + SCREEN 6,253億円 + KOKUSAI 2,389億円。荏原は連結多角化のため除外
出典: EDINET経由 装置3社 連結財務 (装置メーカーページ参照、各社FY2025確報)
東京エレクトロンFY2025連結売上
2.43兆円
前工程総合大手、成膜・エッチング・洗浄・コータ・デベロッパの複数装置種別で世界主要地位 (Applied Materials・Lam Researchと3強構造)
出典: 東京エレクトロン 統合報告書2025・有価証券報告書 (8035、FY2025 = 2026年3月期)
SCREEN FY2025連結売上
6,253億円
枚葉式洗浄世界トップシェア (各社IR開示)、複数IRで世界トップ言及あり
出典: SCREENホールディングス 統合報告書2025 (7735、FY2025 = 2026年3月期)
KOKUSAI ELECTRIC FY2025連結売上
2,389億円
バッチALD・熱処理装置世界トップ (各社IR開示)、本社売上ほぼ全て半導体
出典: KOKUSAI ELECTRIC統合報告書2025・有価証券報告書 (6525、FY2025 = 2026年3月期)

日本の前工程主要装置4社のFY2025連結売上 (億円、上位降順)

TEL 24,316 / 荏原9,583 / SCREEN 6,253 / KOKUSAI 2,389 (荏原は連結多角化、半導体は一部)
単位: 億円4 カテゴリ・合計 42,541
06,25012,50018,75025,00024,316東京エレクトロン (803…9,583荏原製作所 (6361)6,253SCREEN HD (77…2,389KOKUSAI ELECT…
出典: EDINET経由 各社有価証券報告書 (FY2025 = 2026年3月期、連結売上)
カテゴリ東京エレクトロン (8035)荏原製作所 (6361)SCREEN HD (7735)KOKUSAI ELECTRIC (6525)
値(億円24,3169,5836,2532,389
シェア57.2%22.5%14.7%5.6%
読み解き

前工程主要装置4社のFY2025連結売上はTEL 24,316億円 (2.43兆円) で最大、荏原9,583億円、SCREEN 6,253億円、KOKUSAI 2,389億円の順となっています。TELの規模が他3社を大きく上回り、前工程総合大手の地位を反映しています。 荏原の連結売上9,583億円は装置4社中2位の規模ですが、半導体製造装置 (CMP装置・ドライ真空ポンプ) は精密・電子事業セグメントの一部で、連結はポンプ・タービン・送風機・水処理等の多角化事業を含みます。装置専業3社 (TEL/SCREEN/KOKUSAI) のFY2025連結売上合計は3.30兆円で、これら3社はほぼ全社売上が半導体製造装置事業です。 4社の事業構造は異なり、連結売上単独での比較は装置メーカー個社の事業規模を示すものの、装置種別ごとの世界positionは別のaxisで評価されます。装置メーカー個社の世界position詳細は装置メーカーページで深掘り、本ページは前工程装置6区分の領域別構造整理に集中しています。

前工程主要装置6区分 × 日本主要企業 × 世界positionマトリクス

成膜・エッチング・洗浄・コータ・デベロッパ・熱処理・CMPの6区分、装置種別ごとに日本企業のポジションが異なる構造
成膜装置 (CVD・PVD・ALD)
日本主要企業 (4桁=銘柄コード)
東京エレクトロン (8035)・KOKUSAI ELECTRIC (6525、バッチALD・熱処理世界トップ)
世界でのposition
海外3強 (Applied Materials・Lam Research・ASM International) + 日本企業の競合構造、METI令和7年12月版「薄膜形成でシェアを取れていない」と整理
備考
バッチALD・熱処理はKOKUSAI ELECTRIC世界トップ、枚葉ALD・CVDは海外3強優位
エッチング装置
日本主要企業 (4桁=銘柄コード)
東京エレクトロン (8035)
世界でのposition
海外2強 (Lam Research・Applied Materials) + 日本TELの3強構造、METI令和7年12月版「エッチング装置でシェアを取れていない」と整理
備考
TELは前工程総合大手の一角として参入、Lam/Appliedとの3強構造
洗浄装置 (枚葉式・バッチ式)
日本主要企業 (4桁=銘柄コード)
SCREENホールディングス (7735、枚葉式洗浄世界トップ)・東京エレクトロン (8035)
世界でのposition
SCREEN世界トップ (枚葉式洗浄)、TELもバッチ式で参入、海外勢は限定的
備考
洗浄装置は日本企業優位領域、SCREENは複数IRで世界トップシェア開示
コータ・デベロッパ (リソグラフィ周辺)
日本主要企業 (4桁=銘柄コード)
東京エレクトロン (8035、世界トップシェア)・SCREENホールディングス (7735)
世界でのposition
日本2強優位、TELが世界トップシェアでSCREENが追随、海外勢は限定的
備考
EUV対応含む先端ノードのコータ・デベロッパは日本企業優位
熱処理装置
日本主要企業 (4桁=銘柄コード)
KOKUSAI ELECTRIC (6525)
世界でのposition
日本企業優位領域、KOKUSAI ELECTRICが世界トップシェア
備考
熱処理 (拡散・酸化) はバッチ式でKOKUSAI ELECTRIC世界トップ
CMP装置・関連 (化学機械研磨)
日本主要企業 (4桁=銘柄コード)
荏原製作所 (6361、精密・電子事業セグメント一部)
世界でのposition
荏原は米Applied Materialsとの世界2強構造
備考
荏原のCMP装置・ドライ真空ポンプは連結の精密・電子事業セグメント、連結売上は多角化 (ポンプ・タービン・送風機・水処理等)
読み解き

前工程主要装置6区分で日本企業のポジションは多様です。日本企業優位領域は洗浄装置 (SCREEN世界トップ) ・熱処理 (KOKUSAI ELECTRIC世界トップ) ・コータ/デベロッパ (TEL世界トップ) ・CMP装置 (荏原と米Appliedの世界2強) で、これら領域は経済産業省 令和7年12月版で「日本のシェアが高い領域は相対的に市場規模が小さい装置群」と整理されています。 一方、成膜装置 (CVD/PVD/枚葉ALD) ・エッチング装置は海外3強 (Applied Materials・Lam Research・ASM International) + TELの3強構造で、経済産業省 令和7年12月版は「マーケットサイズが大きい露光装置・薄膜形成・エッチング装置でシェアを取れていない」と公表資料で整理しています。バッチALD・熱処理はKOKUSAI ELECTRIC世界トップですが、枚葉ALD・CVDは海外3強優位です。 EUV露光装置はオランダASML独占で日本企業不在領域、本表の6区分には含まれません (露光装置は別axis、装置メーカーページで言及)。本表の世界position列は経済産業省 令和7年12月版公表資料と各社IRの整理で、具体的なシェア数値は公表資料の文言のみでCREX自前推計は行いません。

主要論点

日本企業が前工程装置で優位を保持する領域はどこか?

日本企業の前工程装置優位領域は洗浄装置 (SCREEN) ・熱処理 (KOKUSAI ELECTRIC) ・コータ/デベロッパ (TEL) ・CMP装置 (荏原) の4領域です。洗浄装置はSCREENが枚葉式で世界トップシェア (各社IR開示) で、複数のIR開示で世界トップ言及あり、半導体先端ノード量産での歩留まり改善ニーズの拡大で需要構造拡大が継続します。

熱処理 (拡散・酸化) はKOKUSAI ELECTRICが世界トップシェアで、特にバッチALDはHBM (High Bandwidth Memory) ・3D NANDの積層プロセスで需要拡大しています。コータ・デベロッパ (リソグラフィ周辺装置) はTELが世界トップシェア、EUV対応含む先端ノードのコータ・デベロッパは日本企業優位領域として継続しています。

CMP装置は荏原製作所が米Applied Materialsとの世界2強構造で、ドライ真空ポンプも世界2強。荏原の連結売上は多角化 (ポンプ・タービン・送風機・水処理等) で、半導体製造装置は精密・電子事業セグメントの一部です。これら4領域は経済産業省 令和7年12月版で「日本のシェアが高い領域」と整理され、市場規模は相対的に小さいが日本企業の競争優位の源泉として継続的に位置付けられています。

日本企業がシェアを取れていない装置領域は?

経済産業省 令和7年12月版は「マーケットサイズが大きい露光装置・薄膜形成・エッチング装置でシェアを取れていない」と公表資料で整理しています。露光装置はオランダASMLがEUV・DUVともに世界トップで日本企業不在領域 (本ページ6区分外、装置メーカーページで別途扱い)、薄膜形成 (CVD/PVD/枚葉ALD) は海外3強 (Applied Materials・Lam Research・ASM International) 優位で日本企業のシェアは相対的に限定的です。

エッチング装置は海外2強 (Lam Research・Applied Materials) + TELの3強構造で、TELは前工程総合大手の一角として参入していますが、マーケットサイズが大きいエッチング全体での世界シェアでは海外2強優位です。これら大規模市場で日本企業がシェアを取れていない構造は、長期にわたるR&D投資 + 先端プロセス共同開発 + 顧客 (デバイスメーカー) との関係構築の積み重ねの差を反映しています。

バッチALD・熱処理はKOKUSAI ELECTRIC世界トップですが、枚葉ALD・CVDは海外3強優位で装置種別の細分化で日本企業の位置付けが異なる構造です。経済安保の枠組み (政策・経済安保ページ参照) + 産業戦略 (経済産業省 半導体・デジタル産業戦略のEnabler位置付け) は、これら大規模市場での競争力強化を中期課題として認識しています。

EUV High-NA移行と2nm量産で前工程装置はどう変化するか?

EUV High-NA移行と2nm GAA量産は前工程装置全6区分での技術更新を促し、日本企業の優位領域 + シェア取れていない領域の双方で需要構造拡大が見込まれます。EUV露光装置自体はASMLがHigh-NAで唯一の供給元、TSMC 2nm GAA量産はHigh-NA + 既存EUVの併用構造で、日本企業の対応は周辺装置 (コータ/デベロッパ・洗浄・成膜・エッチング) での先端ノード対応に集中します。

2nm GAA量産は薄膜形成 (枚葉ALD) ・エッチング (高アスペクト微細加工) ・洗浄 (歩留まり改善) の技術更新を促し、日本企業の優位領域 (SCREEN枚葉式洗浄・KOKUSAIバッチALD・TELコータ/デベロッパ) は需要構造拡大の直接受益、シェア取れていない領域 (枚葉ALD/CVD・エッチング) も需要構造拡大の波及で受益が広がります。

3D Stacking (HBM・3D NAND・CFET等) は熱処理 (バッチALD) ・CMP (荏原) の需要拡大も促し、日本企業の前工程装置全6区分でAI/HBM需要ドライバーによる受益が期待されます。AI/HBM需要ドライバーの詳細はAI/HBM需要ドライバーページで深掘り、本ページは技術更新による装置種別ごとの影響整理に集中しています。

中期見通し

近未来1-2年 (2026-2027)

2026-2027年はAI/HBM需要拡大による前工程装置全6区分の需要構造拡大が継続見込みです。TEL FY2025連結2.43兆円・SCREEN 6,253億円・KOKUSAI 2,389億円の事業規模はTSMC 2nm GAA量産投資 + SK hynix/Samsung HBM投資 + JASM第二工場 + Rapidus北海道工場の本格量産で堅調に推移する見込みです。

中期3-5年 (2028-2030)

2028-2030年はEUV High-NA移行 + 1.4nm世代量産で前工程装置全6区分の技術更新が加速、日本企業の優位領域 (洗浄・熱処理・コータ・CMP) は構造的拡大、シェア取れていない領域 (薄膜形成・エッチング) は海外3強との競合継続で日本企業のR&D投資 + 先端ノード共同開発の取り組みが問われる時期です。中国の国産化政策 (政策・経済安保ページ参照) は前工程装置全領域に侵食リスクを残します。

長期

2030年以降はAIが社会基盤として定着し、前工程装置全6区分がAI需要と非AI需要の双方で構造的に拡大する段階に入ります。新材料世代移行 (SiC/GaN/酸化物半導体等) で次世代成膜・エッチング装置の技術paradigmシフト可能性があり、日本企業の領域別優位構造の維持には継続的な技術R&D + 顧客 (デバイスメーカー) との共同開発が必要です。

よくある質問

半導体前工程の主要装置は何ですか?
成膜 (CVD/PVD/ALD) ・エッチング・洗浄 (枚葉式/バッチ式) ・コータ/デベロッパ (リソグラフィ周辺) ・熱処理・CMPの6区分で構成されます。日本の上場主要企業は東京エレクトロン (8035) ・SCREENホールディングス (7735) ・KOKUSAI ELECTRIC (6525) ・荏原製作所 (6361) の4社で、装置種別ごとに異なるポジションを保持します。EUV露光装置はオランダASML独占で日本企業不在領域、本ページ6区分には含まれません。
日本企業が世界トップシェアを持つ前工程装置は?
4領域で日本企業が世界トップシェアまたは世界2強: 洗浄装置 (枚葉式) はSCREENホールディングス世界トップ、熱処理・バッチALDはKOKUSAI ELECTRIC世界トップ、コータ・デベロッパは東京エレクトロン世界トップ、CMP装置は荏原製作所が米Applied Materialsとの世界2強構造です。これら領域は経済産業省 令和7年12月版で「日本のシェアが高い領域は相対的に市場規模が小さい装置群」と整理されています。
日本企業がシェアを取れていない前工程装置は?
経済産業省 令和7年12月版は「マーケットサイズが大きい露光装置・薄膜形成・エッチング装置でシェアを取れていない」と公表資料で整理しています。露光装置はオランダASML独占、薄膜形成 (CVD/PVD/枚葉ALD) は海外3強 (Applied Materials・Lam Research・ASM International) 優位、エッチング装置は海外2強 + TELの3強構造です。大規模市場での競争力強化は経済安保 + 産業戦略の中期課題です。
前工程装置4社の事業構造はどう異なりますか?
東京エレクトロン (8035) ・SCREENホールディングス (7735) ・KOKUSAI ELECTRIC (6525) の3社は半導体製造装置がほぼ全社売上で装置専業、FY2025連結売上はTEL 2.43兆円・SCREEN 6,253億円・KOKUSAI 2,389億円。荏原製作所 (6361) は連結0.96兆円が多角化 (ポンプ・タービン・送風機・水処理等) で、半導体製造装置 (CMP装置・ドライ真空ポンプ) は精密・電子事業セグメント一部です。
EUV High-NA移行で前工程装置はどう変化しますか?
EUV露光装置はASMLがHigh-NAで唯一の供給元、日本企業の対応は周辺装置 (コータ/デベロッパ・洗浄・成膜・エッチング) での先端ノード対応に集中します。2nm GAA量産は薄膜形成 (枚葉ALD) ・エッチング (高アスペクト微細加工) ・洗浄 (歩留まり改善) の技術更新を促し、日本企業の優位領域 (SCREEN枚葉式洗浄・KOKUSAIバッチALD・TELコータ/デベロッパ) は需要構造拡大の直接受益が見込まれます。

参考資料 / 一次ソース

  1. 1.
    EDINET各社有価証券報告書 + 統合報告書前工程4社 (東京エレクトロン8035・SCREEN 7735・KOKUSAI 6525・荏原6361) FY2025連結財務、装置メーカーページ + 各社IRと整合
  2. 2.
    第14回検討会議 資料3令和7年12月23日版 (handeji14-3.pdf)、装置種別シェア構造を分析。「日本のシェアが高い領域は相対的に市場規模が小さい装置群」「マーケットサイズが大きい露光装置・薄膜形成・エッチング装置でシェアを取れていない」と整理
  3. 3.
    各社IR (Annual Report・統合報告書)世界position (SCREEN枚葉式洗浄世界トップ・KOKUSAIバッチALD・熱処理世界トップ・TELコータ/デベロッパ世界トップ・荏原CMP世界2強 等) は各社IR開示 + 経済産業省令和7年12月版公表資料 + 業界調査ベースの整理、CREX自前推計禁止
データ出典
EDINET各社有価証券報告書 + 統合報告書経済産業省 半導体・デジタル産業戦略各社IR (Annual Report・統合報告書)
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