バリューチェーン — 素材から運転維持管理まで
水処理業界は、大きく4つの段階でつながっています。上流にあるのが、分離膜や水処理薬品などの素材です。逆浸透 (RO) 膜などの分離膜は東レ・日東電工・旭化成・東洋紡エムシーといった化学メーカーが、薬品は栗田工業やオルガノなどが供給します。ポンプや計装・ろ材などの機器も、この上流に位置します。
中核となるのが、素材を組み込んで浄水・排水処理の設備をつくる装置・プラントメーカーです。ここに専業メーカーや兼業メーカーが位置づけられます。その下流で、設備を据え付ける設計施工 (EPC) や、施設の運転・維持管理を担う運転維持管理 (O&M) が続きます。
そして最終的に、需要側である自治体 (上下水道)、製造業 (工業用水・排水)、電子産業 (超純水) へと届きます。なお上下水道では、これらの処理設備に加えて、水を送る管路 (配水網) も資産の中核を占め、その老朽化した管路の更新も大きな需要となっています。素材の製造から装置、運転管理、需要側までが一連の流れでつながっており、企業によって、この流れのどこに軸足を置くかが異なります。