水処理の市場規模はどう捉えればよいのか?
水処理の規模を1つの数字で表すのは難しく、見る指標によって数字が変わります。日本産業機械工業会の統計では、水処理装置 (水質汚濁防止装置) の受注額は2024年度に2,505億円、生産額は約3,346億円です。受注は将来につながる注文、生産は実績という違いがあります。
さらに、装置以外にも分離膜・薬品・運転維持管理サービスといった要素があり、それぞれ別の調査で規模が推計されています。富士経済は水処理膜の世界市場を2030年に5,010億円規模と予測していますが、これは膜だけの、しかも世界ベースの予測です。
実務上の目安としては、まず装置の受注額 (2,505億円) を国内の装置市場の出発点に置き、膜・薬品・サービスや海外の市場を、それぞれ別の指標として横に並べて見るのが分かりやすいでしょう。1つの合計値を求めるよりも、どの指標がどの範囲を表しているかを押さえるほうが、業界の実態をつかめます。