風力発電の導入ペースはなぜ鈍化しているのか?
累積導入量は2025年末に6,434.2MWまで伸びましたが、単年の新規導入は2024年の703.3MW(総設置)をピークに、2025年は625.0MWへ減速しました。
背景の一つは、陸上の適地が徐々に埋まってきたことです。風況が良く、送電網につなぎやすく、環境アセスメントを通しやすい場所は限られており、新規開発のハードルが上がっています。環境アセスメントには数年単位の時間がかかり、着工までのリードタイムが長い点も、単年の導入量が年ごとに大きく振れる一因です。
もう一つは、洋上風力の立ち上がりの遅れです。今後の大幅な上積みは洋上に期待されていますが、2025年は新たに商業運転を始めた洋上風力がありませんでした。陸上の伸びしろが細るなかで、洋上がどれだけ立ち上がるかが、導入ペースを左右します。