2030年・2040年の目標と現実には、どれくらい差があるのか?
政府は2030年に1,000万kW(10ギガワット)、2040年に3,000〜4,500万kW(30〜45ギガワット)の案件形成を目標に掲げています。一方、実際に運転している洋上風力の累積は約253.4MW(0.25ギガワット程度)で、目標との差は非常に大きいのが現状です。
この差の大きさは、目標が「案件形成(国が事業を認定した段階)」の量であって、運転開始量ではないことに注意が必要です。とはいえ、公募・建設・稼働には長い時間がかかり、2025年には新たに商業運転を始めた洋上風力がありませんでした。目標の達成には、公募で選ばれた案件が計画どおりに建設・稼働へ進むことが前提になります。
目標を掲げること自体は、部材や工事、人材への投資を促す効果があります。ただし、三菱商事の撤退が示すように、掲げた目標と足元の事業採算の間には大きな隔たりがあり、目標をどう現実の運転開始につなげるかが問われています。