風車の大型化は、どこまで進むのか?
風車の大型化は、発電コストの低減の主な手段です。新設される風車は2010年頃の約2.0MWから約3.5〜3.7MWへと大きくなり、洋上では15MW級の採用も始まりました。1基あたりの発電量が増えるほど、同じ容量を少ない基数でまかなえ、用地・工事・保守の効率が上がります。
一方で、大型化には物理的・実務的な制約もあります。ブレードやタワーが大きくなるほど、輸送や据付が難しくなり、対応できる専用作業船(SEP船)や港湾(基地港湾)が限られます。大型の部材を運ぶ道路や港の整備が追いつかなければ、大型化の恩恵を生かせません。
中期的には、洋上を中心にさらなる大型化が進む見通しですが、そのペースは、据付の設備や港湾の整備、部材の供給体制がどこまで追いつくかに左右されます。大型化は「作れる」だけでなく「運んで建てられる」ことが前提です。