光回線の高速化(10ギガ)はなぜ進むのか?
固定ブロードバンドの契約総数は伸び悩んでおり、事業者の競争軸は契約数の獲得から、より高速で高単価のサービスへと移っています。その中心が10ギガのFTTHです。2025年3月末に111.7万契約となり初めて100万契約を超え、2028年3月末には400万契約超へ拡大する見通しで、今後3年で約3.6倍の伸びにあたります。
背景には、動画配信やオンラインゲーム、テレワークなどで、家庭でも大容量・高速の通信を使う場面が増えたことがあります。フレッツ光クロスやNURO光10Gなどの提供が広がり、より高速なサービスを求める利用者の受け皿になっています。
もっとも、10ギガはFTTH全体ではまだ2.7%にとどまり、一般的な1ギガのサービスが主流です。事業者にとって10ギガは、成熟した市場で単価を上げ、解約を抑えるための差別化の手段という位置づけが強く、当面は高速サービスの普及をどう進めるかが課題となります。