固定ブロードバンドの純増はなぜ鈍化しているのか?
固定ブロードバンドの純増は鈍化が続いています。2025年度上期のFTTH純増は26.8万件で、前年度同期から28.9%減りました。MM総研は2025年度通期の年間純増を53.1万件(前年度比22.8%減)と予測しており、市場全体の年平均成長率も1.4%にとどまる見通しです。
背景には、固定ブロードバンドの世帯への普及が進み、新規に契約する余地が限られてきたことがあります。CATVやDSLからFTTHへの置き換えもほぼ一巡し、純粋に契約数を増やす段階から、既存の利用者をどう維持し単価を上げるかへと局面が移っています。
このため事業者の競争軸は、契約数の獲得から、10ギガなどの高速サービスや、移動通信とのセット販売による囲い込みへと変わりつつあります。成熟した市場のなかで、解約を抑えながら高付加価値のサービスへ移ってもらうことが各社の課題です。