設備を持つ事業者と小売の分業 — なぜ役割が分かれるのか
固定通信の中心にあるのは、家庭や企業まで光ファイバを引き込むアクセス回線です。この回線を全国に敷設するには大きな投資が必要で、最も広い網を持つのがNTT東日本・西日本です。NTT東西はこの光ファイバ網を自社で使うだけでなく、ほかの事業者にも貸し出す卸売を行っており、FTTHの卸シェアは57.8%(2,390万契約)にのぼります。
この卸売の仕組みにより、自前で回線を敷かない事業者でも、NTT東西の回線を借りて利用者にサービスを提供できます。回線を借りて自社ブランドで売る事業者が小売にあたり、設備を持つ事業者と小売の事業者という役割分担が生まれました。利用者から見ると、同じNTTの光回線でも、契約する相手はドコモやソフトバンクなど多様です。