Open RAN技術構造 — RU/DU/CU分離とO-RAN ALLIANCE仕様
Open RAN(Open Radio Access Network)は基地局のハードウェアとソフトウェアを分離し、複数ベンダー機器の相互運用を可能にする技術仕様です。具体的には基地局をRU(Radio Unit、電波の送受信を担う無線部)・DU(Distributed Unit、信号処理を担う分散ユニット)・CU(Centralized Unit、ネットワーク制御を担う集中ユニット)の3層に分離し、各層間のインタフェース仕様をオープン化することで、異なるベンダーの機器を組み合わせて運用できる構造を実現します。
仕様策定はO-RAN ALLIANCE(2018年設立、世界の通信事業者・機器ベンダーが参加)が主導し、3GPP Release 15以降のRAN仕様と整合する形で標準化が進められています。RIC(RAN Intelligent Controller、RAN知的制御装置)はOpen RANのソフトウェア制御層で、AI/ML技術を活用した自動運用最適化が中期テーマです。従来の統合型RAN(特定ベンダーの一体機器)と比べ、Open RANは設備投資効率の優位性と運用の柔軟性が訴求点ですが、複数ベンダー機器の統合・運用コストが新たな課題として議論されています。