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主要SIer業績比較|上場5社5年連結P&Lの量的位置付けと営業利益率の差【2026年版】

日本の上場SIer 5社 (日立製作所6501・NEC 6701・NRI野村総合研究所4307・TIS 3626・IIJ 3774)のFY2024 (2025/3期)連結業績は、規模 + 収益性の両軸で差異があります。売上は日立9.8兆円が最大、NEC 3.4兆円、NRI 5,601.41億円、TIS 5,716.87億円、IIJ 2,593.14億円の順です。営業利益率はNRIが24.7%で5社中最高水準、TIS 12.3%が次位、IIJ 9.4%です。会計基準はIFRS (日立 / NEC / NRI)とJGAAP (TIS / IIJ)が併存し、横並び比較時には連結範囲と算定方法の差異への注意が必要です。直近5年 (FY2020-2024)の連結売上推移は5社いずれも成長基調を維持し、NRIとTISは特に堅調 (NRI +34%、TIS +27%)、IIJは +40%で最大成長率を示しています。本ページでは5社の量的位置付けと収益構造の差異を整理します。富士通 (6702)は本JSON未収録のため、別L2業界構造とプレイヤー比較 (T2)でstructure経由言及しています。

日立製作所FY2024連結売上
9.8兆円
5社中最大規模、Digital Systems & Services + Lumada中核、IFRS連結
出典: 日立製作所 第157期有価証券報告書 (FY2024、IFRS)
NEC FY2024連結売上
3.4兆円
社会公共 + エンタープライズ + ネットワーク 等5セグメント、IFRS調整後営業利益率8.4%
出典: NECアニュアルレポート2025 (FY2024、IFRS調整後ベース)
NRI営業利益率 (FY2024)
24.7%
5社中最高水準、専業SI + コンサル + 金融IT + 産業IT + IT基盤4セグメント、IFRS
出典: 野村総合研究所 第60期有価証券報告書 (FY2024、IFRS)
IIJ FY2020-2024売上成長率
40%
5社中最大成長率、ネットワーク + SI + クラウド3軸、JGAAP連結
出典: IIJ 2025年3月期有価証券報告書 (FY2024、JGAAP)

上場SIer 5社5年連結売上推移 (FY2020-2024、単位: 億円)

5社いずれも成長基調を維持、会計基準IFRS / JGAAP併存
単位: 億円
日立NECNRITISIIJ
050,000100,000150,000200,000127,742N143,906N153,834N145,150N145,979N
出典: EDINET (金融庁)上場SIer 5社有価証券報告書 + NECアニュアルレポート2025 (FY2024連結)
年度FY2020FY2021FY2022FY2023FY2024
日立億円87291.96102646.02108811.5097287.1697833.70
NEC億円29,94030,14133,13034,77334,234
NRI億円4172.954391.634710.525316.955601.41
TIS億円4483.834825.475,0845490.045716.87
IIJ億円1853.231901.802098.192282.572593.14
合計(億円127741.97143905.92153834.21145149.72145979.12
読み解き

上場SIer 5社の合計売上 (FY2020-2024)はFY2020の約127,741.97億円からFY2024の約145,979.12億円へ拡大しています。5社いずれも成長基調を維持し、業界全体のDX需要拡大とAI受託 + クラウド移行案件の増加を反映しています。FY2023 (=2024年3月期)は日立が為替影響で前年比減収となりましたが、他4社は連続増収を達成しました。

5社の合計規模は約19兆円規模 (FY2024、主要上場5社ベース)で、米親SIコンサル6社の世界規模合計約96兆円 (USD/JPY 151円換算)の約1/5の量的規模です (両者は事業構成が大きく異なるため単純比較は不可)。日本国内売上ベースでは上場SIerがより大きい構造ですが、米親の日本売上単独開示はSalesforceのみで他は推定です。

上場SIer 5社FY2024連結業績比較 (売上 + 営業利益率)

会計基準IFRS / JGAAP併存、NECは調整後営業利益ベース、TISは合併予定の前段階
日立製作所 (6501)
FY2024連結売上
9.8兆円
FY2024営業利益率
9.8%
会計基準 + 注記
IFRS調整後営業利益、Digital Systems & Services + Lumada中核 + 社会インフラ統合
NEC (日本電気) (6701)
FY2024連結売上
3.4兆円
FY2024営業利益率
8.4%
会計基準 + 注記
IFRS調整後営業利益、社会公共 + エンタープライズ + ネットワーク 等5セグメント
野村総合研究所 (4307)
FY2024連結売上
5,601.41億円
FY2024営業利益率
24.7%
会計基準 + 注記
IFRS連結、コンサル + 金融IT + 産業IT + IT基盤4セグメント、5社中最高利益率
TIS (3626、2026年7月1日 予定でインテックと合併TISI商号変更予定)
FY2024連結売上
5,716.87億円
FY2024営業利益率
12.3%
会計基準 + 注記
JGAAP連結、金融 + 産業 + 公共 + サービスIT、2026/7/1インテック合併予定
インターネットイニシアティブ IIJ (3774)
FY2024連結売上
2,593.14億円
FY2024営業利益率
9.4%
会計基準 + 注記
JGAAP連結、ネットワーク + SI + クラウド3軸、白井データセンターキャンパス
読み解き

5社のFY2024連結業績は規模 + 収益性の両軸で差異があり、各社の事業戦略と収益モデルを反映しています。日立9.8兆円 + NEC 3.4兆円 = 合計約13兆円が大手2社の量的規模で、それ以外の3社 (NRI / TIS / IIJ)は合計約1.4兆円の中堅専業SI規模です。

収益性ではNRI 24.7%が突出し、TIS 12.3% / IIJ 9.4%は中堅SIの標準水準 (10%前後)、日立9.8% / NEC 8.4%は大手の規模効率と社会インフラ事業のミックスを反映した水準です。会計基準IFRS (日立 / NEC / NRI)とJGAAP (TIS / IIJ)の併存に加え、IFRSはのれん非償却 + 一部費用控除前 (調整後営業利益)、JGAAPはのれん償却が営業利益から控除される構造差があり、単純比較時には会計基準差で営業利益率は1-3ポイント程度のブレが起こり得ます。NRIの24.7%とTISの12.3%の比較も、IFRS vs JGAAP差の補正後に実態差を見るのが正しい読み方です。それでもNRIの専業SI高収益モデル (業務知識深度依存型)と他社の規模追求型 / 多角化型のモデル差は会計基準差の幅を超える水準で明確に表れています。

TISは 2026年7月1日 予定でインテックと合併、TISIに商号変更予定 で、合併後の連結業績は規模 + 収益性両軸で再評価が必要となります。インテック (旧9650、ITホールディングス傘下)との合併で 売上規模拡大 + シナジー効果が期待されますが、合併後初年度の業績開示が出るまで定量評価は保留となります。

上場SIer 5社の事業構造と収益モデルの差別化

各社の事業セグメント + 競争優位の源泉 + 中期戦略を整理

5社の事業構造は規模 + 収益モデル + 業界用途で差別化されています。日立 + NECは規模追求 + 社会インフラ統合、NRIは専業SI高収益モデル、TISは中規模 + 業界別4セグメント (合併予定で再編動向あり)、IIJはネットワーク + クラウド + SIの独自ポジションです。各社の競争優位は業務領域深度 (NRI) / 規模効率 (日立) / 改善型営業利益率 (NEC) / 業界別4セグメント (TIS) / クラウド統合 (IIJ)で構成されます。

5社の中期戦略は「DX需要拡大 + AI受託案件 + ガバメントクラウド + クラウド移行」の4大需要源を共通の追い風としつつ、規模追求型 (日立 / NEC)と専業特化型 (NRI / TIS / IIJ)で異なる方向性を維持します。米親SIコンサル進出への対応は各社で異なり、日立はIBM等とのグローバル協業、NECはMicrosoft + AWS連携、NRIは専業領域の深掘り、IIJは独自クラウド + SI統合 + 白井DCで差別化、TISはインテック合併後の体制で対応を再構築する見通しです。

日立製作所 (6501) — Digital Systems & Services + Lumada + 社会インフラ統合

日立製作所FY2024連結売上9.8兆円は5社中最大規模で、ITサービス (Digital Systems & Services) + Lumada + 社会インフラ (鉄道 / エネルギー / 産業)の統合提供で量的中核を担います。営業利益962.7百億円 (調整後営業利益率9.8%、IFRS)で、ITサービスと社会インフラの連結比率はITサービス側が漸増する構造です。

LumadaはIoT + データ分析 + AI基盤の社内プラットフォームで、社会インフラ事業との連動性を強みとします。直近5年ではFY2022 (2023/3期)の10.88兆円がピーク、FY2023 (2024/3期)は為替影響で減収となりましたがFY2024で回復しました。日立の規模効率は同業他社にない強みで、グローバル展開 (北米 / 欧州 / 中国)も大手SIer 5社中最大規模です。

NEC (6701) — 5セグメント + 社会公共強み + 調整後OPM改善

NEC FY2024連結売上3.4兆円 (3兆4,234億円)は社会公共 + エンタープライズ + ネットワーク 等5セグメントで構成、IFRS連結ベースです。FY2020の2兆9,940億円からFY2024の3兆4,234億円へ +14.3%成長、調整後営業利益率は6.0% (FY2020) → 8.4% (FY2024)と段階的に改善しています。FY2025目標は 売上3兆3,600億円 + 調整後OP 3,100億円 (営業利益率9.2%)で、利益率改善が中期戦略の主軸です。

社会公共セグメントは官公庁 + 自治体システム標準化への関与で公共DX需要の主要な担い手、エンタープライズは金融 + 製造業のDX案件、ネットワークは5G + 海底ケーブル + 衛星通信です。米親SIコンサルとの協業 (Microsoft Azure / AWS)も拡大しています。

NRI野村総合研究所 (4307) — 専業SI高収益モデル、営業利益率24.7%最高水準

NRI野村総合研究所FY2024連結売上5,601.41億円、営業利益率24.7%は5社中最高水準で、専業SI高収益モデルを確立しています。コンサル + 金融IT + 産業IT + IT基盤4セグメントのIFRS連結で、金融機関向け業務知識の蓄積と業界特化型のソリューションが収益源です。

FY2020-2024の5年間で売上は4,172.95億円 → 5,601.41億円へ +34%成長、営業利益は758.77億円 → 1,382.61億円へ +82%と利益が売上以上に拡大しました。専業SIの競争優位は「業務領域深度 + 業界顧客との長期取引関係 + 高ASPの付加価値型サービス」で構成され、量的規模追求型の大手SIerとは異なる収益モデルです。

NRIの高収益モデルはSI業界内で構造的特異点で、他の専業SI (TIS / IIJ / アイティフォー / オービック)も特定領域での高利益率を狙いますが、4セグメント全方位の高利益率はNRIの独自性です。

TIS (3626) — 4セグメント + インテック合併予定 (2026/7/1)

TIS FY2024連結売上5,716.87億円、営業利益率12.3%は金融 + 産業 + 公共 + サービスITのJGAAP連結ベースです。FY2020-2024の5年で売上4,483.83億円 → 5,716.87億円へ +27%成長、堅調な業績推移を示しています。

2026年7月1日 予定でインテック (旧9650、ITホールディングス傘下)と合併、TISIに商号変更予定で、合併後は売上規模拡大 + シナジー効果が期待されます。合併後の連結業績は規模 + 収益性両軸で再評価が必要、合併後初年度 (FY2026 = 2027/3期)の業績開示まで定量評価は保留となります。TIS単独では金融 + 産業 + 公共 + サービスITの4セグメント、合併後の事業構造は インテックのSI + 通信ITを加味した形に再編される見通しです。

IIJインターネットイニシアティブ (3774) — ネットワーク + SI + クラウド + 白井DC

IIJ FY2024連結売上2,593.14億円、営業利益率9.4%はネットワーク + SI + クラウドの3軸事業でJGAAP連結ベースです。FY2020の1,853億円からFY2024の2,593億円へ +40%成長と5社中最大の成長率を示し、ネットワーク事業の堅調 + クラウド事業の拡大が成長エンジンとなっています。

白井データセンターキャンパスを軸に、ネットワーク + クラウド + SIの統合提供で大手SIerとは異なる位置取りを確立しています。詳細はデータセンター業界L2 (japan-dc-operators-listed)でも個別整理されています。IIJはクラウド統合SIカテゴリ (T2業界構造 §2クラウド統合SI区分)のプレイヤーですが、業績規模 + 5年成長率では本ページの上場5社比較に含まれています。

主要論点

NRIの営業利益率24.7%が5社中最高水準である構造的要因は何か?

NRI野村総合研究所FY2024連結営業利益率24.7%は5社中最高水準で、専業SI高収益モデルを確立しています。要因は3つあります。第一に、業務領域深度 — コンサル + 金融IT + 産業IT + IT基盤4セグメントのIFRS連結で、金融機関向け業務知識の蓄積が深く、業界特化型ソリューションを高単価で提供できる構造です。

第二に、業界顧客との長期取引関係 — 金融機関 + 産業 + 公共セクターの大口顧客との10年以上の継続契約が多く、定常的な保守 + アップグレード需要が安定収益源となります。第三に、高ASPの付加価値型サービス — 単なる受託開発ではなく、コンサル + 実装 + 運用一体のサービスモデルで、コンサル収入の比率が高く付加価値型サービスへ既にシフト済です。

他社 (日立9.8% / NEC 8.4% / TIS 12.3% / IIJ 9.4%)との差異は、業務領域深度の追求vs規模追求型 / 多角化型の戦略選択差を反映しています。日立 + NECは社会インフラ + ハードウェア事業を含む規模追求型、TISは中規模 + 業界別4セグメント、IIJはネットワーク + クラウド + SIの独自ポジションで、それぞれNRIと異なる戦略です。

業界戦略への示唆: NRIの高収益モデルは構造的特異点で、他社が同モデルへ移行するのは時間がかかります。SI業界全体の付加価値型サービスへの移行 (DXコンサル + 業務BPR + AI実装)は中期 (2028-2030年)で本格化する見通しで、各社の収益モデルは段階的にNRI型へ部分的に接近する可能性があります。ただし量的規模追求型 (日立 + NEC)と専業特化型 (NRI / TIS)のモデル差は中長期で持続する構造的特徴です。

TISのインテック合併 (2026/7/1予定)はSI業界にどのような影響を与えるのか?

TISは2026年7月1日 予定でインテック (旧9650、ITホールディングス傘下)と合併、TISIに商号変更予定で、業界再編動向の継続を象徴する重要なマイルストーンです。直近30ヶ月ではCTC (2023年12月)・ 富士ソフト (2025年5月)・NTTデータ (2025年9月)・SCSK (2026年3月)の4大手が連続上場廃止となっており、TIS合併は上場継続SIerによる業界再編の動きとして位置付けられます。

合併後の事業構造はTISの金融 + 産業 + 公共 + サービスIT (FY2024売上5,716.87億円、営業利益率12.3%)にインテックのSI + 通信IT (北陸ベース + 富山県地盤)を加味した形に再編される見通しです。地理的補完性 (TISの首都圏 + インテックの北陸) + 業界別補完性 (TISの金融強み + インテックの通信IT強み)で シナジー効果が期待されます。

業界戦略への示唆: 合併後初年度 (FY2026 = 2027/3期)の業績開示が出るまで定量評価は保留となりますが、合併によって 上場継続SIer (日立 / NEC / 富士通 / NRI + TISI)の5社体制で 業界の規模追求が継続します。TIS合併は「上場継続による業界再編」の代表例で、CTC + 富士ソフト + NTTデータ + SCSKの「上場廃止による業界再編」と並行する動きです。詳細はL2業界再編と所有構造変動 (T4)で個別整理します。

中期見通し

近未来1-2年

2026-2027年は、TISインテック合併 (2026/7/1予定) + AI受託案件拡大 + ガバメントクラウド集中需要で、上場5社の業績は規模 + 収益性両軸で成長基調が継続する局面です。NECはFY2025目標 (売上3兆3,600億円 + 調整後OP 3,100億円 = 営業利益率9.2%)の達成に向けて利益率改善を継続、NRIは専業SI高収益モデルの強化、IIJは白井データセンターキャンパス + クラウド事業拡大が継続します。TIS合併後のTISI体制は 業界再編の代表例として注目されます。

中期3-5年

2028-2030年は、5社の付加価値型サービスへの本格移行 + 米親SIコンサル進出への対応 + 内製化シフトへの戦略再編が並行する局面です。日立は社会インフラ統合 + Lumadaプラットフォーム + 北米事業の継続強化、NECは社会公共 + エンタープライズの利益率改善継続、NRIは専業SI高収益モデルの維持 + DXコンサル拡大、TISI (TIS合併後)は規模拡大 + シナジー効果 + 業界別4セグメントの深掘り、IIJはネットワーク + クラウド + AI受託の独自ポジション拡大が想定されます。米親SIコンサル (Accenture / IBM / Microsoft / Oracle / Salesforce / AWS)との協業 + 競合の関係も各社で深化します。

長期5-10年

2030年代以降は、5社の事業構造が「受託開発中心」から「コンサル + 実装 + 運用一体」へ質的に変化する局面で、業界全体の付加価値型サービス化が本格定着します。NRI型の専業SI高収益モデルが業界の参照基準となる一方、日立 + NECの規模追求型はAI + クラウド + 社会インフラの統合提供で独自ポジションを維持します。米親SIコンサルとの協業 + 競合の関係が定着し、日本SI業界5社は世界規模 (米親6社合計約$646B = 約96兆円相当)に対して 約1/5の量的規模ながら、日本国内市場では引き続き優位な位置取りを維持する見通しです。

よくある質問

上場SIer 5社の中で最大規模はどこですか?
日立製作所 (6501) FY2024連結売上9.8兆円が5社中最大規模です。ITサービス (Digital Systems & Services) + Lumada + 社会インフラ (鉄道 / エネルギー / 産業)の統合提供で量的中核を担います。NEC (6701) 3.4兆円が次位、その後NRI野村総合研究所 (4307) 5,601.41億円 / TIS (3626) 5,716.87億円 / IIJ (3774) 2,593.14億円の順です。富士通 (6702)も大手SIerですが本JSON未収録のため、L2業界構造とプレイヤー比較 (T2)でstructure経由で言及しています。
NRIの営業利益率が高い理由は何ですか?
NRI野村総合研究所 (4307) FY2024連結営業利益率24.7%は5社中最高水準で、専業SI高収益モデルの結果です。要因は3つで、第一に業務領域深度 (コンサル + 金融IT + 産業IT + IT基盤4セグメント)で金融機関向け業務知識の蓄積が深い、第二に業界顧客との長期取引関係 (10年以上の継続契約多数)で定常的な保守 + アップグレード需要が安定収益源、第三に高ASPの付加価値型サービス (コンサル + 実装 + 運用一体)で コンサル収入比率が高いことです。他社 (日立9.8% / NEC 8.4% / TIS 12.3% / IIJ 9.4%)との差異は戦略選択差を反映しています。
会計基準IFRSとJGAAPの併存はどう影響しますか?
5社の会計基準はIFRS (日立 / NEC / NRI)とJGAAP (TIS / IIJ)で併存しており、横並び比較時には連結範囲と算定方法の差異への注意が必要です。IFRSでは「調整後営業利益」(無形資産 + M&A関連費等を控除前)と「Statutory operating income」が別概念で、NEC + 日立は「調整後営業利益」ベースの開示が多いです。JGAAP (TIS / IIJ)は「営業利益」が法定基準で計算されます。連結範囲もIFRSとJGAAPで異なる場合があるため、業績比較時は同一基準への調整 (または注記併記)が必要です。本ページの営業利益率は各社開示値をそのまま使用していますが、横並び比較の前提として基準併記しています。
TISのインテック合併 (2026/7/1予定)はどのような影響を与えますか?
TIS (3626)は2026年7月1日 予定でインテック (旧9650、ITホールディングス傘下)と合併、TISIに商号変更予定です。地理的補完性 (TISの首都圏 + インテックの北陸地盤) + 業界別補完性 (TISの金融強み + インテックの通信IT強み)でシナジー効果が期待されます。合併後初年度 (FY2026 = 2027/3期)の業績開示まで定量評価は保留ですが、上場継続SIerによる業界再編の代表例として、CTC + 富士ソフト + NTTデータ + SCSKの上場廃止再編 (4社)と並行する動きです。詳細はL2業界再編と所有構造変動 (T4)で個別整理します。
IIJの5年成長率 +40%が5社中最大なのはなぜですか?
IIJインターネットイニシアティブ (3774) FY2020-2024連結売上は1,853億円 → 2,593.14億円へ +40%成長と5社中最大の成長率です。要因はネットワーク事業の堅調 + クラウド事業の拡大 + 白井データセンターキャンパスを軸とした統合提供です。IIJはネットワーク + SI + クラウドの3軸事業で、大手SIer (日立 / NEC)とは異なる位置取りを確立し、ガバメントクラウド採択6社との協業 + 自治体システム標準化への関与でクラウド統合SIカテゴリの代表的プレイヤーとなっています。詳細はデータセンター業界L2 (japan-dc-operators-listed)でも個別整理されています。

参考資料 / 一次ソース

  1. 1.
    上場SIer 5社 (日立6501 / NEC 6701 / NRI 4307 / TIS 3626 / IIJ 3774) FY2024連結P&L + 5年系列
  2. 2.
    日立製作所 第157期有価証券報告書 (FY2024、IFRS)売上9.8兆円、調整後営業利益率9.8%、IFRS、第157期有報p4 (5年連結ハイライト)
  3. 3.
    NECアニュアルレポート2025 (FY2024、IFRS調整後ベース)売上3.4兆円、調整後営業利益率8.4%、IFRS、アニュアルレポート2025 p15 (5年実績 + FY2025目標)
  4. 4.
    野村総合研究所 第60期有価証券報告書 (FY2024、IFRS)売上5,601.41億円、営業利益率24.7%最高水準、IFRS、第60期有報p4
  5. 5.
    TIS 2025年3月期有価証券報告書 (FY2024、JGAAP)売上5,716.87億円、営業利益率12.3%、JGAAP、2026/7/1インテック合併予定
  6. 6.
    IIJ 2025年3月期有価証券報告書 (FY2024、JGAAP)売上2,593.14億円、5年成長 +40%、JGAAP、白井データセンターキャンパス
データ出典
EDINET (金融庁)上場SIer 5社有価証券報告書 + 統合報告書日立製作所 第157期有価証券報告書 (FY2024、IFRS)NECアニュアルレポート2025 (FY2024、IFRS調整後ベース)野村総合研究所 第60期有価証券報告書 (FY2024、IFRS)TIS 2025年3月期有価証券報告書 (FY2024、JGAAP)
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