SI/受託開発の業界規模を、どの指標で語るのが適切なのか?
SI業界の規模指標は3つあり、目的に応じて使い分けます。広義の情報通信産業GDP 57.4兆円(2023年、全産業の10.0%)は産業マクロの位置付けに最適で、業界が日本経済の1割を構成する産業群であることを示せます。狭義のSI/受託開発市場規模としては民間情報化投資16.0兆円のうちソフトウェア(受託開発+パッケージソフト)9.8兆円が最も近い指標で、新規受注額や設備投資水準の議論に適します。
隣接segmentの電気通信事業売上15.0兆円(2023年度)はテレコム業界の別カテゴリで、SI業界の参考値として併記します。ハイパースケーラー協業とクラウド移行案件ではSI業界と接続する位置にありますが、業界規模指標として混在使用すると重複計上リスクがあります。
業界戦略への示唆: クライアント提案では「広義の情報通信産業57.4兆円中のSI業界」「狭義のソフトウェア9.8兆円」「新規需要としてのAIシステム市場4.2兆円(2029年予測)」を使い分けてください。混在使用は規模を過大評価する印象を与え、提案の信頼性を損ねます。IDC・矢野経済・富士キメラの民間調査は別segmentationで公表されるため、source帰属の明示も併せて必要です。