Open RANは、海外大手の牙城を本当に崩せるのか?
Open RANは、基地局の機器を複数メーカーで組み合わせられるようにすることで、海外大手が統合型の機器で握ってきた基地局市場に、新規メーカーが参入できる入口とされています。経済安全保障の観点から供給網の多様化が求められる流れも、特定の海外大手への依存を避けたいキャリアにとって追い風です。
一方で、Open RANはまだ採用が広がる途上です。統合型の機器に比べて、性能や運用、機器同士の相性の検証といった課題があり、海外大手自身もOpen RANへの対応を進めています。組み合わせの自由度と引き換えに、複数メーカーの機器をまとめて運用する難しさもあります。
構造が実際に変わるかは、今後の採用の広がりと、国内勢を含む新規メーカーの製品の成熟度次第です。日本企業の5G基地局シェアが約2%にとどまる現状を、Open RANがどこまで動かせるかが問われています。