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分譲マンションの契約率と在庫|初月契約率の推移と売れ行き【2026年版】

分譲マンションの初月契約率は、発売した月のうちにどれだけ契約が決まったかを示す指標で、市場の売れ行きを測る目安として使われます。一般に70%が好不調の分かれ目とされ、これを上回れば堅調とみられます。近畿圏の2025年の初月契約率は73.5%で、4年連続で70%を超えました。年末の販売在庫は3,545戸で、前年末から増えています。本ページでは、近畿圏の契約率の13年推移と在庫の動きから、分譲マンション市場の売れ行きを整理します。

近畿圏 初月契約率(2025年)
73.5%
4年連続で70%超を維持
出典: 不動産経済研究所 近畿圏 新築分譲マンション市場動向
近畿圏 期末在庫(2025年末)
3,545
前年末(3,000戸)から545戸増
出典: 不動産経済研究所 近畿圏 新築分譲マンション市場動向
近畿圏 契約率の範囲(13年)
69.8〜79.6%
2013-2025年、おおむね70%前後で推移
出典: 不動産経済研究所 近畿圏 新築分譲マンション市場動向
好不調の目安
70%
初月契約率が70%を上回れば堅調とされる業界の目安
出典: 業界一般の目安

近畿圏の初月契約率の推移(2013-2025年、%)

発売した月のうちに契約が決まった割合。70%が好不調の目安。近畿圏は2022年以降4年連続で70%を上回る
単位: %
0.020.040.060.080.079.61376.670.81571.976.174.574.171.72069.872.771.474.373.525
出典: 不動産経済研究所 近畿圏 新築分譲マンション市場動向(初月契約率、2013-2025年)
年度2013201420152016201720182019202020212022202320242025
初月契約率%79.6076.6070.8071.9076.1074.5074.1071.7069.8072.7071.4074.3073.50
読み解き

近畿圏の初月契約率は、過去13年でおおむね70%前後を推移してきました。最も高かったのは2013年の79.6%で、その後はやや低下し、2021年に69.8%まで下がりました。2022年以降は持ち直し、2022年72.7%・2023年71.4%・2024年74.3%・2025年73.5%と4年連続で70%を超えています。

価格が上昇を続けるなかでも契約率が70%を保っていることは、近畿圏の需要が底堅いことを示しています。供給が低い水準に絞られていることも、在庫の積み上がりを抑え、契約率の高さにつながっています。グラフは近畿圏の数値で、首都圏は価格水準が高いぶん売れ行きの環境が異なります。

このグラフに関連するトピック

主要論点

初月契約率は何を表す指標なのか?

初月契約率は、新築分譲マンションを発売した月のうちに、どれだけの住戸の契約が決まったかを示す割合です。一般に70%が好不調の分かれ目とされ、これを上回れば売れ行きが堅調、下回れば需要が弱いと判断される目安になっています。

この指標が注目されるのは、価格や供給戸数だけでは見えない「実際に売れているか」を測れるからです。価格が上がり供給が絞られても、契約率が高ければ需要が価格についてきていると読めます。逆に契約率が下がれば、価格が需要の許容範囲を超えつつあるサインとなります。

近畿圏の2025年の初月契約率は73.5%で、4年連続の70%超でした。価格が上昇するなかでも、需要が底堅く推移していることがうかがえます。

なぜ価格が上がっても契約率は70%を保てているのか?

近畿圏では、価格が上昇を続けるなかでも初月契約率が4年連続で70%を超えています。背景の一つは供給が低い水準に絞られていることです。新規に発売される住戸が限られるため、需要に対して供給が過剰にならず、売れ残りが積み上がりにくくなっています。

もう一つは、需要の底堅さです。共働きで所得の高い世帯や、立地を重視する実需層が、価格が上がっても都市部の物件を取得しています。立地や設備で選ばれる物件には契約が集まりやすく、契約率を押し上げています。

ただし、契約率は価格の上昇が需要の限界に近づけば低下に転じます。13年でみると2021年に69.8%まで下がった局面もあり、価格と需要のバランス次第で契約率は変動します。今後も70%を保てるかが、市場の堅調さを測る目安となります。

在庫の増減は市場の何を示すのか?

販売在庫は、発売したものの契約に至っていない住戸の数で、需要と供給のバランスを映します。近畿圏の年末の販売在庫は、2024年末の3,000戸から2025年末に3,545戸へと増えました。

在庫が増えるのは、供給に対して契約のペースが追いついていない場合です。一方で、在庫が極端に少ないと、買いたい人が選べる物件が限られ、機会損失につながります。在庫は多すぎても少なすぎても市場の健全さを欠くため、適度な水準が望ましいとされます。

契約率が70%を保ちつつ在庫が緩やかに増える状態は、需要が底堅いなかで供給がやや戻りつつある局面とも読めます。契約率と在庫を合わせてみることで、市場の売れ行きの実態をより正確に把握できます。

中期見通し

近未来1-2年

2026-2027年は、価格の上昇が続くなかで契約率が70%を保てるかが焦点です。供給が低い水準にとどまれば在庫の積み上がりは抑えられますが、価格が需要の許容範囲を超えれば契約率は低下に転じる可能性があります。

中期3-5年

中期では、賃金の伸びと価格の上昇のバランスが契約率を左右します。価格の上昇に賃金が追いつかなければ、取得できる層が狭まり、契約率の低下や在庫の増加につながる可能性があります。エリアや価格帯による売れ行きの差が広がることも考えられます。

長期

長期では、人口減少と世帯数の頭打ちが需要の基調を決めます。立地の良い物件は売れ行きを保ちやすい一方、需要の弱い地域では契約率の低下が在庫の増加につながる可能性があります。契約率と在庫は、市場の局面を測る指標として引き続き重要です。

よくある質問

初月契約率とは何ですか?
初月契約率は、新築分譲マンションを発売した月のうちに契約が決まった住戸の割合です。市場の売れ行きを測る指標で、一般に70%が好不調の分かれ目とされます。近畿圏の2025年の初月契約率は73.5%で、4年連続で70%を超えています。
契約率が70%を超えると何が言えるのですか?
初月契約率が70%を上回ると、発売した住戸の多くが発売月のうちに契約され、需要が堅調とみられます。価格が上がり供給が絞られても契約率が70%を保っていれば、需要が価格についてきていると読めます。近畿圏は2022年以降、4年連続で70%を超えています。
近畿圏の契約率は過去どう推移してきましたか?
近畿圏の初月契約率は、過去13年(2013-2025年)でおおむね70%前後を推移してきました。最も高かったのは2013年の79.6%、最も低かったのは2021年の69.8%です。2022年以降は持ち直し、4年連続で70%を上回っています。
マンションの在庫はどれくらいありますか?
近畿圏の年末の販売在庫は、2024年末の3,000戸から2025年末には3,545戸へと増えました。在庫は需要と供給のバランスを映す指標で、契約率と合わせてみることで市場の売れ行きの実態が把握できます。
契約率の出典は何ですか?
初月契約率・在庫は不動産経済研究所「近畿圏 新築分譲マンション市場動向」が出典です。初月契約率は発売した月のうちに契約が決まった住戸の割合で、70%が好不調の目安とされています。本ページでは近畿圏の13年系列を中心に整理しています。

参考資料 / 一次ソース

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