なぜ首都圏と近畿圏で供給の動きが逆になっているのか?
2025年の発売戸数は、首都圏が21,962戸で前年比-4.5%と1973年以降の最少を更新した一方、近畿圏は16,922戸で前年比+11.8%と増加しました。同じ大都市圏でも動きが分かれています。
首都圏では、用地費と建築費の上昇で採算の取れる用地の確保が難しくなり、デベロッパーが供給を絞る傾向が強まっています。価格が高騰するなかで、販売できる価格帯の物件を厳選する動きが、戸数の減少につながっています。一方の近畿圏は、価格が首都圏ほど上がっていないぶん、供給できる物件の幅が残されており、2025年は大型物件の供給もあって戸数が回復しました。
ただし近畿圏でも長期的には供給は縮小傾向にあり、2025年の増加が基調の転換を意味するとは限りません。両圏の違いは、価格の上昇度合いと用地確保のしやすさの差を反映しています。