なぜ新築分譲マンションの供給は低い水準が続いているのか?
全国の発売戸数は2025年に59,940戸で、2年連続の6万戸割れでした。かつて1994年には188,343戸の最多を記録しており、供給は長期的に縮小してきました。着工でみても、分譲マンションは2025年に89,888戸と3年連続で減少しています。
背景には供給側の費用の上昇があります。建築費は資材費と人件費の上昇で高止まりし、用地となる都市部の地価も上がっています。デベロッパーは採算の取れる価格でしか供給できないため、無理に戸数を増やしにくい状況が続いています。
供給が絞られることは、価格を下支えする面もあります。新規の住戸が限られるなかで都心の需要は底堅く、価格の上昇につながっています。供給の量と価格の動きは表裏一体で、量の低水準は当面続くとみられます。