区分所有法の改正で、老朽化マンションの建替えは進むのか?
2024年の法制審議会答申は、区分所有関係の解消要件を緩和する方向性を示しました。現行の建替え決議要件(4/5以上)が高すぎて合意形成が難しいという課題に対し、多数決で解消を進められる新類型の整備は制度上の前進です。
ただし、制度の整備と実際の建替え件数の増加は別問題です。建替えが進まない要因には、合意形成の難しさのほかに、仮住まいの確保、建替え後の費用負担、区分所有者の高齢化・相続による権利の細分化なども含まれます。制度改正で対応できる部分は限られており、管理組合への専門家支援なしには、実際の建替えが大幅に増える見通しは立てにくい状況です。