なぜ空き家は増え続けているのか?
空き家は、2023年に900万2千戸・空き家率13.8%と過去最高になり、1993年からの30年間でおよそ2倍に増えました。最大の背景は、人口減少と世帯数の頭打ちです。新築住宅の供給が続く一方で、住宅を必要とする世帯の数が伸び悩み、既存の住宅が使われずに余っていきます。
もう一つの要因が、相続です。親世代が住んでいた住宅を子世代が相続しても、すでに自分の住まいを持っていたり、遠方に住んでいたりして、住まず・売らずに放置される例が多くみられます。賃貸にも売却にも出されない「その他の空き家」が385万6千戸にのぼるのは、こうした相続空き家が積み上がっているためです。
加えて、古い住宅は耐震性や設備の面で売りにくく、解体には費用がかかるうえ、更地にすると土地の固定資産税が上がる場合もあるため、放置されやすい事情もあります。人口減少が続くなかで、空き家の増加は当面続く見通しです。