修繕積立金は大規模修繕に対して十分なのか?
修繕積立金の月1戸あたりの平均は13,378円(令和5年度)ですが、これが将来の大規模修繕に十分かどうかは、マンションごとに異なります。大規模修繕はおおむね12〜15年の周期で行われ、外壁・防水・鉄部などの修繕に多額の費用がかかります。
積立金が不足する背景には、いくつかの要因があります。新築時に分譲しやすくするため当初の積立金を低く設定し、段階増額積立方式(47.1%)で将来引き上げる前提にしているケースが多いことです。引き上げには区分所有者の合意が必要で、合意が得られないと計画どおりに積立金が増えず、修繕の時期に不足が生じます。
不足する場合は、一時金の徴収、借入れ、工事範囲の見直しなどで対応することになります。国は修繕積立金のガイドラインを示し、必要な水準の目安を提供しています。長期修繕計画に基づいて必要額を見積もり、計画的に積立金を確保することが、適切な修繕の前提となります。