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住宅リフォームの工事種別|何にどれだけ使われるか【2026年版】

住宅リフォームの工事は、内装・水回り・外装などの改装・改修が中心です。国土交通省の調査では、住宅向けのリフォーム・リニューアル工事の受注額は令和6年度に4兆1,318億円で、このうち改装・改修工事が3兆2,517億円と大半を占めます。設備や部材の保守・交換にあたる保全・修繕工事が6,803億円で続き、増築や一部改築は規模が小さくなっています。本ページでは、工事種別ごとの受注額の構成・直近の伸び・住宅と非住宅の違いを整理します。

住宅向け受注計(令和6年度)
4.1兆円
4兆1,318億円。増築・一部改築・改装改修・保全修繕の合計
出典: 国土交通省「建築物リフォーム・リニューアル調査」令和6年度計
改装・改修工事(令和6年度)
3.3兆円
3兆2,517億円。住宅向け受注の中心、内装・水回り・外装の改修
出典: 国土交通省「建築物リフォーム・リニューアル調査」令和6年度計
保全・修繕工事(令和6年度)
6,803億円
6,803億円。設備・部材の保守や交換
出典: 国土交通省「建築物リフォーム・リニューアル調査」令和6年度計

住宅向けリフォーム受注の工事種別(令和6年度、億円)

増築・一部改築・改装改修・保全修繕の4区分。合計が住宅向け受注計4兆1,318億円にあたる
単位: 億円4 カテゴリ・合計 41,318
010,00020,00030,00040,00032,517改装・改修工事6,803保全・修繕工事1,444一部改築工事554増築工事
出典: 国土交通省「建築物リフォーム・リニューアル調査」令和6年度計(住宅)
カテゴリ増築工事一部改築工事改装・改修工事保全・修繕工事
億円5541,44432,5176,803
シェア1.3%3.5%78.7%16.5%
読み解き

住宅向けのリフォーム受注4兆1,318億円のうち、改装・改修工事が3兆2,517億円と大半を占め、内装・水回り・外装などの改修がリフォーム需要の中心であることがわかります。次いで設備や部材の保守・交換にあたる保全・修繕工事が6,803億円で、この2区分で住宅向け受注のほとんどを占めます。

前年比でみると、改装・改修工事は+1.9%と微増ですが、絶対額が3兆2,517億円と大きいため全体の規模を規定しています。一方、保全・修繕工事は+8.8%と伸びが大きく、設備更新の需要が増えています。増築工事(554億円、+7.9%)や一部改築工事(1,444億円、+10.1%)は前年比こそ高めですが、もともとの金額が小さく、全体への影響は限定的です。

このグラフに関連するトピック

住宅と非住宅の受注額(令和6年度)

この調査は住宅と非住宅を合わせて集計している。住宅リフォーム市場(約7兆円)は住宅分に対応する
住宅
受注額
4兆1,318億円
前年比
+3.3%
含む工事
増築・一部改築・改装改修・保全修繕
非住宅
受注額
9兆6,984億円
前年比
+7.7%
含む工事
事務所・店舗・工場などのリフォーム
読み解き

建築物リフォーム・リニューアル調査の受注額は、住宅4兆1,318億円と非住宅9兆6,984億円を合わせた集計です。非住宅には事務所・店舗・工場などのリフォームが含まれ、住宅のリフォームとは需要の性質が異なります。

住宅リフォームの市場規模としてよく使われる約7兆円(矢野経済研究所や紛争処理支援センターの推計)は、この調査の住宅分に対応します。受注額の全体(住宅+非住宅)を住宅リフォーム市場と取り違えないよう、住宅分に絞って見ることが必要です。

主要論点

リフォームの工事は何に多く使われているのか?

住宅リフォームの受注は、改装・改修工事に最も多く使われています。令和6年度の住宅向け受注4兆1,318億円のうち、改装・改修工事が3兆2,517億円と大半を占めます。内装の張り替え、キッチン・浴室・トイレなどの水回りの改修、外壁・屋根の塗装や張り替えといった、既存の住宅を整える工事が中心です。

次に多いのが保全・修繕工事(6,803億円)で、給湯器や設備の交換、部材の補修など、住宅を使い続けるための維持の工事です。改装・改修と保全・修繕の2区分で、住宅向け受注のほとんどを占めます。

一方、床面積を増やす増築や、一部を建て替える一部改築は金額が小さく、リフォーム需要の中心は既存部分の改修と設備の維持・更新に移っています。新築から既存住宅の活用へという住宅市場全体の流れが、工事種別の構成にも表れています。

直近で伸びている工事種別はどれか?

令和6年度の前年比でみると、保全・修繕工事が+8.8%と伸びが大きく、住宅ストックの設備更新や補修の需要が増えています。最も金額の大きい改装・改修工事は+1.9%と微増ですが、規模が3兆2,517億円と大きいため、全体の受注規模を支えています。

増築工事(+7.9%)や一部改築工事(+10.1%)は前年比こそ高い数字ですが、もとの金額が増築554億円・一部改築1,444億円と小さいため、高い伸び率がそのまま全体への大きな影響につながるわけではありません。伸び率は絶対額と合わせて見ることが、構造を正しくとらえるうえで欠かせません。

直近の令和7年度第3四半期では、住宅向けの受注が前年同期比+21.9%と大きく伸びています。物価や工事原価の上昇による単価の上昇も背景にあり、金額ベースでの受注は底堅く推移しています。

住宅と非住宅の受注はなぜ分けて見る必要があるのか?

建築物リフォーム・リニューアル調査の受注額は、住宅と非住宅を合わせて集計されています。令和6年度は住宅4兆1,318億円に対して、非住宅は9兆6,984億円と、非住宅のほうが大きい規模です。非住宅には、事務所・店舗・工場・倉庫などのリフォーム・リニューアルが含まれます。

住宅リフォームの市場規模としてよく使われる約7兆円(矢野経済研究所や紛争処理支援センターの推計)は、この調査の住宅分に対応する範囲です。受注額の全体(住宅+非住宅で約13兆円規模)をそのまま住宅リフォーム市場と取り違えると、規模を大きく見誤ることになります。

そのため、工事種別の構造を住宅リフォームとして見るときは、住宅分に絞ることが前提となります。本ページの工事種別の内訳も、住宅向けの受注に絞って整理しています。

中期見通し

近未来1-2年

当面は、改装・改修と保全・修繕を中心とした構成が続くとみられます。住宅ストックの老朽化に伴う設備更新や外装の補修の需要は底堅く、令和7年度に入っても住宅向けの受注は前年同期を上回って推移しています。物価や工事原価の上昇による単価の上昇も、金額ベースの受注を支えています。

中期3-5年

中期では、省エネ・断熱改修の比重が高まる見通しです。窓や給湯器の断熱・省エネ化を支援する補助金が需要を後押しし、改装・改修のなかで性能向上を伴う工事の割合が増えていきます。築年数の経過した住宅やマンションの増加に伴い、保全・修繕の需要も積み上がります。

長期

長期では、住宅ストックの老朽化が進むなかで、設備更新と維持・修繕の需要が構造的に拡大します。新築の縮小が続くことで、リフォーム工事の中心は既存部分の改修と性能向上にいっそう移り、省エネ・耐震・バリアフリーといった性能を高める改修が、工事種別の構成のなかで存在感を増していきます。

よくある質問

住宅リフォームの工事種別の内訳はどうなっていますか?
国土交通省の調査では、令和6年度の住宅向けリフォーム・リニューアル受注4兆1,318億円のうち、改装・改修工事が3兆2,517億円と大半を占めます。次いで保全・修繕工事が6,803億円、増築工事が554億円、一部改築工事が1,444億円です。内装・水回り・外装の改修と、設備の維持・更新が中心です。
「改装・改修工事」とはどんな工事ですか?
改装・改修工事は、内装の張り替え、キッチン・浴室・トイレなどの水回りの改修、外壁・屋根の塗装や張り替えなど、既存の住宅を整える工事を指します。令和6年度の住宅向け受注の大半(3兆2,517億円)を占め、住宅リフォームの中心的な工事です。
増築や一部改築の規模はどのくらいですか?
令和6年度の住宅向け受注では、増築工事が554億円、一部を建て替える一部改築工事が1,444億円で、改装・改修や保全・修繕に比べると規模が小さくなっています。前年比は増築+7.9%・一部改築+10.1%と高めですが、もとの金額が小さいため全体への影響は限定的です。
直近で伸びている工事はどれですか?
令和6年度の前年比では、保全・修繕工事が+8.8%と伸びが大きく、設備更新の需要が増えています。金額が最も大きい改装・改修工事は+1.9%と微増です。直近の令和7年度第3四半期は住宅向け受注が前年同期比+21.9%と大きく伸びており、単価の上昇も背景にあります。
この受注額は住宅リフォーム市場の規模と同じですか?
同じではありません。この調査の受注額は住宅と非住宅を合わせた集計で、令和6年度は住宅4兆1,318億円・非住宅9兆6,984億円です。住宅リフォーム市場としてよく使われる約7兆円(矢野経済研究所や紛争処理支援センターの推計)は、この調査の住宅分に対応する範囲です。受注額の全体を住宅リフォーム市場と取り違えないよう注意が必要です。

参考資料 / 一次ソース

  1. 1.
    国土交通省「建築物リフォーム・リニューアル調査」令和6年度計
  2. 2.
    国土交通省「建築物リフォーム・リニューアル調査」令和7年度第3四半期
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