登録制度は管理の質を高めたか?
賃貸住宅管理業の登録制度は、管理戸数200戸以上の事業者に登録を義務付け、業務管理者の配置や重要事項の説明を求めることで、管理の質の底上げを図る制度です。登録割合は2024年度に69.5%に達し、一定規模以上の事業者の多くが登録しています。
効果として、業務管理者の配置や説明義務により、契約の透明性や入居者対応の質が一定に保たれる枠組みができました。賃貸不動産経営管理士という国家資格を軸に、業界の専門化も進んでいます。一方で、登録は管理の質の「最低ライン」を定めるもので、実際の管理サービスの差は各社の取り組みによります。
課題は、任意登録の小規模事業者への浸透です。200戸未満の事業者は登録が任意で、「必要ない」と考える割合も高くなっています。賃貸住宅の管理は多数の中小事業者が担うため、登録制度の網がかからない領域をどうするかが、制度の実効性を左右します。