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賃貸住宅のストックと家賃|借家世帯の内訳・家賃・居住の質【2026年版】

日本の借家は2023年に1,946万戸 (全住宅の35%) で、このうち民営借家が1,568万戸 (28.2%) と中核を占めます。家賃は所有形態や建物構造で差があり、民営借家(非木造)の1か月家賃は68,548円です。住宅・土地統計調査 (令和5年) をもとに、借家世帯の内訳・家賃水準・居住の質を整理します。

民営借家ストック(2023年)
1,568万戸
全住宅の28.2%、借家の中核
出典: 総務省 住宅・土地統計調査 令和5年
借家率(2023年)
35%
全住宅に占める借家(計)1,946万戸の割合
出典: 総務省 住宅・土地統計調査 令和5年
民営借家(非木造)の家賃
68,548円/月
木造は54,409円、構造で差
出典: 総務省 住宅・土地統計調査 令和5年
借家の1畳あたり家賃
3,403
民営借家(非木造)は4,151円で最も高い
出典: 総務省 住宅・土地統計調査 令和5年

借家の所有関係別内訳 (2023年、万戸)

借家1,946万戸の内訳、民営借家が1,568万戸で大半を占める
単位: 万戸4 カテゴリ・合計 1,946
05001,0001,5002,0001,568民営借家176公営130給与住宅71.6UR・公社
出典: 総務省 住宅・土地統計調査 令和5年
カテゴリ民営借家公営給与住宅UR・公社
戸数万戸1568.40176130.2071.60
シェア80.6%9.0%6.7%3.7%
読み解き

借家は所有関係で4つに分かれます。民間が供給する民営借家が1,568万戸で借家の大半を占め、地方自治体の公営の借家が176万戸、企業が社員に提供する給与住宅が130万戸、都市再生機構(UR)・公社の借家が72万戸と続きます。

借家の中心は民営借家で、賃貸住宅の管理・サブリース・仲介といった事業の主な対象もこの民営借家です。公営の借家や給与住宅は、それぞれ自治体・企業が運営しており、民間の賃貸住宅市場とは性格が異なります。

このグラフに関連するトピック

借家の種類別の1か月あたり家賃 (2023年、円)

民営借家(非木造)が最も高く、公営の借家が最も低い
単位: 上位 5
020,00040,00060,00080,00071,831UR・公社68,548民営(非木造)54,409民営(木造)37,993給与住宅24,961公営
出典: 総務省 住宅・土地統計調査 令和5年
カテゴリ公営UR・公社民営(木造)民営(非木造)給与住宅
1か月家賃24,96171,83154,40968,54837,993
読み解き

1か月あたりの家賃は、借家の種類で差があります。民営借家(非木造)が68,548円で最も高く、UR・公社の借家が71,831円、民営借家(木造)が54,409円と続きます。一方、公営の借家は24,961円で最も低く、給与住宅は37,993円です。

民営借家のなかでも、鉄筋コンクリートなどの非木造が木造より高い水準です。公営の借家は所得に応じた家賃の仕組みがあり、民間の家賃より低く抑えられています。なお、この家賃は全国平均で、地域や築年数によって実際の家賃は大きく異なります。

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所有関係別の居住面積水準 (最低居住面積水準を下回る世帯の割合、2023年)

持ち家
最低居住面積水準未満の割合
0.6%
借家(計)
最低居住面積水準未満の割合
6.6%
民営賃貸住宅
最低居住面積水準未満の割合
6.8%
読み解き

居住の質を住宅の広さでみると、借家は持ち家との差があります。世帯人数に対して必要な広さの最低ラインを下回る「最低居住面積水準未満」の割合は、持ち家で0.6%に対し、借家全体で6.6%、民営賃貸住宅では6.8%です。

借家は持ち家より狭い住宅に住む世帯の割合が高く、単身世帯や若い世帯が借家に多いことが背景にあります。賃貸住宅の質をどう高めるかは、空き家の活用やリフォームと並ぶ論点です。この数値は国土交通省の住生活総合調査 (令和5年) によるものです。

主要論点

借家世帯はどれくらいあり、どこに住んでいるか?

日本の借家は2023年に1,946万戸で、全住宅の35%を占めます。残りの60.9%は持ち家です。借家のうち民営借家が1,568万戸と大半を占め、公営の借家176万戸、給与住宅130万戸、UR・公社の借家72万戸が続きます。

借家世帯は、単身世帯や若い世帯、転勤の多い世帯に多く、都市部に偏在する傾向があります。持ち家が中心の地方に対し、人口が集中する都市部では借家の比率が高くなります。賃貸住宅の需要は、人口の都市集中と世帯構成の変化に左右されます。

民間が供給する民営借家が借家の中心であり、賃貸住宅の管理・サブリース・仲介といった事業の主な対象もこの民営借家です。公営の借家や給与住宅は自治体・企業が運営しており、民間の賃貸住宅市場とは別に位置付けられます。

家賃は所有形態や建物構造でどう違うか?

借家(専用住宅)の1か月家賃は平均59,656円ですが、種類によって差があります。民営借家(非木造)が68,548円で最も高く、UR・公社の借家71,831円、民営借家(木造)54,409円、給与住宅37,993円、公営の借家24,961円と続きます。

民営借家のなかでは、鉄筋コンクリート造などの非木造が木造より高い家賃です。設備や耐久性の違いに加え、立地の差も反映されています。公営の借家は所得に応じた家賃で、民間より低く抑えられています。

この家賃は全国平均で、実際の家賃は地域や築年数で大きく変わります。都市部の家賃は地方より高く、築浅の物件は築古より高い傾向があります。空室率や募集賃料の動向は、別ページで扱います。

借家の居住の質は持ち家とどう違うか?

住宅の広さでみると、借家は持ち家より狭い住宅に住む世帯の割合が高くなります。世帯人数に対して必要な広さの最低ラインを下回る「最低居住面積水準未満」の割合は、持ち家の0.6%に対し借家全体で6.6%、民営賃貸住宅で6.8%です。

この差の背景には、借家に単身世帯や若い世帯が多いことがあります。世帯の規模が小さく、住み替えを前提とした一時的な住まいとして借家を選ぶ世帯も多いため、持ち家より狭い住宅が多くなります。

人口減少と世帯数の頭打ちが進むなかで、既存の賃貸住宅の質をどう高めるかが論点です。リフォームや設備更新による付加価値の向上、広さや設備で差別化した物件の供給が、空室対策とも結びついています。

中期見通し

近未来1-2年

家賃は都市部を中心に緩やかな上昇が続く見通しです。建築費や金利の上昇が新築の家賃に反映される一方、既存物件の家賃は立地や築年数で二極化が進みます。借家世帯の構成は、単身世帯の増加を背景に小規模な住戸への需要が続きます。

中期3-5年

世帯数が頭打ちに向かうなかで、既存の賃貸住宅の質が競争軸となります。広さや設備で差別化した物件への需要が高まり、最低居住面積水準を下回る狭い物件は競争力を失いやすくなります。リフォームによる付加価値の向上が重要になります。

長期5-10年

人口と世帯数の減少が進むと、借家ストックの一部は空き家となるおそれがあります。立地のよい物件と郊外の物件で二極化が進み、賃貸住宅の質と立地が、選ばれる物件と選ばれない物件を分ける長期の論点となります。

よくある質問

日本の民営借家は何戸ありますか?
総務省の住宅・土地統計調査 (令和5年) によると、民営借家は2023年に1,568万戸で、全住宅の28.2%を占めます。借家全体は1,946万戸 (全住宅の35%) で、このうち民営借家が大半を占め、公営の借家176万戸、給与住宅130万戸、UR・公社の借家72万戸が続きます。
賃貸住宅の家賃相場はどれくらいですか?
借家(専用住宅)の1か月家賃は全国平均で59,656円です。種類別では、民営借家(非木造)が68,548円、民営借家(木造)が54,409円、UR・公社が71,831円、公営の借家が24,961円、給与住宅が37,993円です。実際の家賃は地域や築年数で大きく異なります。
木造と非木造で家賃はどれくらい違いますか?
民営借家では、非木造(鉄筋コンクリート造など)が68,548円、木造が54,409円で、非木造のほうが高い水準です。1畳あたりでみても、民営借家(非木造)が4,151円で最も高くなっています。設備や耐久性、立地の違いが反映されています。
借家は持ち家より狭いのですか?
住宅の広さでみると、借家は持ち家より狭い世帯の割合が高くなります。最低居住面積水準を下回る世帯の割合は、持ち家の0.6%に対し、借家全体で6.6%、民営賃貸住宅で6.8%です。借家に単身世帯や若い世帯が多いことが背景にあります (国土交通省 住生活総合調査 令和5年)。
借家率はどれくらいですか?
全住宅に占める借家の割合 (借家率) は、2023年に35%です。残りの60.9%は持ち家です。借家のうち民営借家が全住宅の28.2%を占め、賃貸住宅市場の中心となっています。住宅・土地統計調査は5年ごとの調査で、2023年が最新の確定値です。

参考資料 / 一次ソース

  1. 1.
    総務省統計局 住宅・土地統計調査 令和5年
  2. 2.
    国土交通省 住生活総合調査 令和5年
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