外食市場はコロナ前を超えたのか?
外食産業計は2023年に24兆1,512億円まで回復しましたが、コロナ前ピークの2019年(26兆2,687億円)に対しては約91.9%の水準で、金額のうえではまだ超えていません。2020年に18兆2,122億円まで落ち込んだ底からは大きく戻したものの、ピーク超えには至っていない局面です。
回復の「質」も論点です。会員社全店データ(2025年)では売上が前年比107.3%なのに対し、客単価は104.3%、客数は102.9%でした。売上の伸びの多くは値上げ(客単価の上昇)によるもので、実際の来店客数の戻りは小さいことがわかります。
つまり、名目の金額はコロナ前に近づいているものの、その中身は値上げに支えられており、客数ベースの実需は業態によって戻りきっていません。物価上昇の局面で、客単価をどこまで上げられるか、値上げによる客離れをどう抑えるかが、各業態に共通する課題です。