なぜ焼肉店の倒産は過去最多になっているのか?
焼肉店の倒産は、2024年度に50件と過去最多、2025年も暦年で46件と年間最多を更新しました。背景には、コストの三重の上昇があります。原価の中心である牛肉は、国産牛が2026年に全ての規格で前年を上回り、円安で輸入牛肉も高止まりしています。これに人件費(最低賃金の引き上げが続く)と光熱費(エネルギー価格の上昇)が重なり、焼肉店の費用は広範に膨らんでいます。
こうしたコスト上昇を、焼肉店は価格転嫁で吸収しようとしますが、ここに板挟みがあります。値上げを進めれば客離れを招き、据え置けば採算が悪化するという構図です。倒産の多くは販売不振が原因で、2025年(速報)では46件のうち39件を占めます。
特に追い詰められやすいのが、資金力の乏しい零細・個人店です。倒産の42件(2025年・速報)が従業員10人未満で、コスト高を価格や規模で吸収しにくい事業者ほど、収益が圧迫されやすい構造になっています。