チェーンと個人店 — 個人経営が過半の多数競争
焼肉店は、事業所の数のうえでは個人経営が過半を占めます。2016年の経済センサスでは、約15,023事業所のうち個人経営が8,141(約54.2%)と、法人経営を上回ります。小規模でも開業しやすく、参入障壁が比較的低いことが、多数の個人店が併存する背景です。
チェーンは法人経営のなかのごく一部で、店舗数で首位の牛角でも全国で約500店規模にとどまります。約15,023という事業所全体から見れば、上場・大手チェーンが占める割合は限られています。つまり焼肉は、規模で効率を取るチェーンと、立地や個性で価値を出す個人店が、それぞれの強みで併存する多数競争の市場であり、特定企業による寡占ではありません。ただし食べ放題チェーンのように、規模と仕入れ力が効く領域では、上位の企業への集中がみられます。