ユッケ・レバ刺しの規制で焼肉店はどう変わったのか?
2011年の集団食中毒事件は、焼肉店の食の安全に対する見方を大きく変えました。事件後、生食用食肉(牛肉)の規格基準が2011年に施行され、生食用の牛肉を提供するには、加工や調理、設備について厳しい要件を満たす必要が生じました。続いて2012年には牛レバーの生食提供が全面的に禁止され、それまで定番だったレバ刺しが店で出せなくなりました。2015年には豚の生食提供も禁止されています。
この結果、生肉メニューは大きく縮小し、焼肉店は加熱して食べる提供形態を前提に組み立て直されました。衛生管理の徹底が業態の前提となり、生食を売りにしていた一部の店は方針の転換を迫られました。
規制は焼肉店にとって制約であると同時に、食の安全に対する信頼を支える土台にもなっています。加熱を前提としたメニュー構成や、品質管理を強みとする店づくりが、その後の業態の進化の出発点となりました。