免税売上が減ったのに、購買客数が過去最高なのはなぜか?
百貨店の免税売上高は、2024年に過去最高の6,487億円に達した後、2025年は5,667億円(前年比-12.7%)へ反落しました。ところが、免税で買い物をした購買客数は621.4万人と過去最高を更新しています。売上が減って客数が増えたのは、1人あたりの購買単価が下がったためです。
客単価は2024年の約10.7万円から2025年は約9.1万円へと低下しました。背景には、訪日客の消費の質の変化があります。コロナ禍前後には、高額なブランド品や化粧品をまとめ買いする「爆買い」が売上を押し上げていました。これに対して近年は、より幅広い国からの訪日客が増え、買い物の中身も中価格帯の商品や、体験・食などへ広がっています。
つまり、来店する人は増えているものの、1人が使う金額は以前より小さくなっています。百貨店各社にとっては、客数の増加を客単価の回復につなげられるかが課題となっています。