百貨店の売上高は、なぜ2025年に5年ぶりの減少に転じたのか?
全国百貨店売上高は2021年から2024年まで4年連続で回復してきましたが、2025年は5.68兆円(既存店ベース-1.5%)と5年ぶりのマイナスに転じました。最大の要因は、回復を牽引してきたインバウンド(免税売上高)の反落です。
免税売上高は2024年に過去最高を記録した後、2025年は前年を下回りました。訪日客の数自体は増えているものの、1人あたりの購買単価が下がっており、高額品の「爆買い」が一服したことが売上を押し下げています。国内では化粧品や美術・宝飾などの高額品が底堅く推移しましたが、衣料品や身のまわり品の縮小もあり、インバウンドの反落を補いきれませんでした。
つまり2025年の減少は、国内消費の崩れというより、急拡大していたインバウンドが調整局面に入ったことが主因です。インバウンドの動向が今後の売上高を大きく左右する構図が続いています。