百貨店の主役は、なぜ衣料品から高額品へ移ったのか?
かつて百貨店の代名詞だった衣料品は、2025年も売上高15,058億円で最大の品目ですが、構成比は26.5%まで下がり、前年比-2.2%と長期的な縮小が続いています。背景には、ユニクロなどの専門店やショッピングセンター、ECとの競合で、百貨店ならではの優位性が薄れたことがあります。
これに対して、化粧品(前年比+1.3%)や美術・宝飾・貴金属(+3.1%)などの高額品は伸びています。これらは雑貨に含まれ、国内の富裕層需要やインバウンドに支えられています。専門店やECでは代替しにくい、対面接客や品ぞろえ、ブランドとの関係が百貨店の強みとして残っている領域です。
衣料品中心の品ぞろえから、富裕層やインバウンド向けの高額品とデパ地下の食料品へと、百貨店の商品構成は移り変わっています。各社は採算の取りにくい衣料品の売り場を見直し、化粧品・宝飾や食料品に売り場を振り向ける動きを進めています。