百貨店の売上は、なぜ都市部に集中するのか?
2025年の百貨店の売上は、東京(29.6%)と大阪(17.7%)だけで全国の約半分、主要10都市で78.1%を占めています。都市部に集中するのは、百貨店の主な収益源である富裕層・インバウンド・高額品の需要が、大都市の都心に集まるためです。
都心の旗艦店は、交通の利便性やブランドの集積、外商を通じた富裕層との関係を武器に集客しています。化粧品・宝飾などの高額品やインバウンドの需要も、東京・大阪などの大都市に集中します。これに対して地方は、人口の減少や、専門店・郊外のショッピングセンター・ECとの競合で、百貨店が選ばれにくくなっています。
結果として、限られた都心の旗艦店が売上の多くを生み、地方店との差が広がる構図となっています。各社は採算の取れる都心店に経営資源を集中させる方向にあります。