医薬分業の進展はドラッグストアにとって追い風なのか?
医薬分業(院外処方)の進展は、ドラッグストアにとって追い風になってきました。処方薬を院外の薬局で受け取る人が増えるほど、調剤併設のドラッグストアが処方薬の受け取り先になる機会が広がるためです。ドラッグストアの調剤売上は2024年度に1兆5,205億円(前年比+8.4%)と、全国の保険調剤医療費の伸び(+1.6%)を上回って拡大しています。
調剤は、日用品や食品に比べて利幅が大きく、継続的な来店にもつながるため、ドラッグストアの収益と差別化の柱になっています。買い物のついでに処方薬を受け取れる利便性が、来店動機を強めています。
ただし、調剤報酬は国の制度で決まり、改定のたびに収益が左右される点には注意が必要です。医薬分業の追い風を受けつつも、制度の動向と薬剤師の確保が、調剤事業の継続的な成長の前提となります。