ドラッグストアの市場規模はなぜ統計で見え方が違うのか?
ドラッグストアの市場規模としてよく使われる数字には、業界団体が推計した業態全体の10兆307億円(2024年度)と、国の統計による事業所ベースの約9兆5,000億円(2025年度)があります。同じ業態でも、把握する範囲が異なるため水準が変わります。
業界団体の推計は、会員企業の実績をもとに、会員以外の店舗も含めた業態全体を推計します。一方、国の商業動態統計は、調査の対象として把握できた事業所の売上を集計したものです。前者は業態の全体像を、後者は調査でとらえた範囲を表しており、目的が違います。
どちらが正しいということではなく、出典によって対象範囲が違う点を踏まえて読むことが大切です。業態全体の規模感を語るときは業界団体の推計、月ごとの動きや国の統計との比較では事業所ベースの統計、と使い分けるのが実務的です。