なぜ成熟した市場で、いま大型統合が起きるのか?
家電量販店の市場は全チャネルで約6.9兆円規模で成熟し、量販チャネルの販売額もコロナ特需後は横ばいから微減で推移してきました。需要が大きく伸びにくい市場で、最大手のヤマダと大手のエディオンが統合に踏み切ったのには理由があります。
第1に、ネット通販との競争です。家電はEC化率が物販で特に高く、Amazonや楽天との価格競争が厳しいため、仕入れや物流の規模を確保する必要が高まっています。第2に、人口減少と市場の成熟で、国内需要が増えにくいなか、店舗網や物流の重複を整理して効率を高める狙いがあります。第3に、メーカーとの交渉力で、規模を拡大することで調達条件やプライベートブランドの開発で優位に立とうとしています。
成長で売上を伸ばしにくい市場では、統合によって規模を確保し、コストを下げて利益を守ることが現実的な戦略になります。成熟市場ゆえに、むしろ再編が起きやすいといえます。