店舗数が頭打ちの家電量販店は、なぜ販売額を回復できたのか?
家電大型専門店の店舗数は2023年の約2,673店をピークに、近年は2,650店台で高止まりしています。新規の大型出店による量的な拡大が一巡しているにもかかわらず、販売額は2025年に4兆9,214億円と、コロナ特需期の2020年を上回る水準まで伸びました。販売額の伸びは、いくつかの需要が重なって生まれたものです。
第1に、パソコンの買い替えです。Windows10のサポートが2025年に終了することを控え、買い替えが活発化し、情報家電は前年比+13.9%と大きく伸びました。第2に、猛暑によるエアコン需要です。記録的な高温で、生活家電の柱であるエアコンの販売が押し上げられました。第3に、スマートフォンの回復で、通信家電は+16.8%となりました。
これらに加え、店舗数が伸びないなかで各社が1店舗あたりの収益力を高めてきたことも、販売額の回復を支えています。ただしパソコンや猛暑の需要には一時的・季節的な側面があり、その後も成長を続けられるかが課題です。