なぜホームセンターのEC化率は低いのか?
物販全体でネット通販(EC)が広がるなかでも、ホームセンターのEC化率は構造的に低いとみられます(ホームセンター単独のEC化率は公表されていませんが、業種の特性からそう考えられます)。最大の理由は、扱う商材の性質です。
木材・建材・園芸用土・大型の家庭用品など、ホームセンターの主力商品は重くてかさばり、単価が低いものが多くあります。こうした商品は配送コストが商品単価に対して高くつき、個別配送では採算が合いにくいため、まとめ買いや店舗での持ち帰りが前提となります。加えて、工具や塗料、住宅設備などは実物を見て選びたい、専門的な相談をして決めたいという需要が強く、店頭での対面のやり取りが購入の決め手になります。
さらに、「いますぐ必要」な工具・部材・消耗品は、配送を待つよりも近くの店舗で買うほうが便利です。郊外型の大型店は駐車場を備え、かさばる商品を車で持ち帰れます。こうした店舗の強みがあるため、ホームセンターはECで店舗を置き換えるより、両者を組み合わせる方向に進んでいます。