プロ需要はなぜホームセンターの成長の柱になるのか?
ホームセンターの市場規模は約3.4兆円で頭打ちとなり、一般消費者向けの量的な拡大は一巡しました。そのなかでプロ(事業者向け)需要が成長の柱とされるのは、来店頻度・購入単価・収益性の3点で優位性があるためです。
職人・工務店・農家といったプロの顧客は、工事や農作業のたびに資材・工具をまとめて繰り返し購入するため、1店舗あたりの売上を安定して押し上げます。コーナン商事のプロ業態が営業利益率6.4%とホームセンター業態の5.3%を上回るように、収益性の面でも貢献します。加えて、工事・農業に伴う需要は景気や天候に左右されにくく、業績の下支えとなります。
これまで建材店や専門商社を通じて流通していたプロ向け市場には開拓の余地が残されており、各社は品ぞろえ・専門業態・決済サービスを整えて取り込みを競っています。出店による量的成長から、プロ需要を含む1店舗あたりの収益力の強化へと、競争の軸が移っています。