店舗数が増え続けるのに、市場が頭打ちなのはなぜか?
ホームセンターの商品販売額は、コロナ下の2020年に3兆4,964億円まで伸びた後、反動で需要が落ち着き、2025年は3兆3,917億円(前年比▲0.2%)とほぼ横ばいの頭打ちとなっています。一方で店舗数は事業所ベースで2014年の4,124店から2025年の4,563店へ、協会推計でも5,020店へと増え続けています。
市場全体が大きく伸びないなかで店舗数だけが増えると、1店舗あたりの売上は薄まりやすくなります。これがオーバーストア(出店余地が乏しくなった状態)と呼ばれる構図です。背景には、人口減少に加えて、ドラッグストア・ネット通販・100円ショップなど異業種との競合があり、日用品や園芸などホームセンターと取り扱いが重なる商品で需要が分散していることがあります。
このため各社の戦略は、新規出店による量的な拡大から、既存店の収益力をどう高めるかへと移っています。市場規模の伸びが乏しい局面では、店舗数よりも1店舗あたりの売上や利益の動きを見ることが、業界の実態を読むうえで重要になります。